Theater 5418では女性の生き方を描く映画や海外ドラマ、興味深い歴史上の女性をジャンルを問わず紹介(不定期) どうぞ、お楽しみください

そんな彼なら捨てちゃえば?

そんな彼なら捨てちゃえば?」(原題:HE'S JUST NOT THAT INTO YOU)2009年 米

  • 監督:ケン・クワピス
  • 原作:グレッグ・ベーレント 『そんな彼なら捨てちゃえば』
  • 出演:ベン・アフレック(ニール役)、ジェニファー・アニストン(ベス役)、ドリュー・バリモア(メアリー役)、ジェニファー・コネリー(ジャニーン役)、ケヴィン・コナリー(コナー役)、ブラッドリー・クーパー(ベン役)、ジニファー・グッドウィン(ジジ役)、スカーレット・ヨハンソン(アンナ役)、クリス・クリストファーソン(ケン役)、ジャスティン・ロング(アレックス役)
     
     タイトルから想像するに、「駄目男とつきあっているが、どうにも別れられないお人好しな女性が、毒舌トークを展開する親友達に右往左往しながらも本当の恋をつかむ」なんてストーリーなのかと思っていたが、全く違っていた。原題の意味は、「彼はあなたに興味ない」といった内容だとのことなら、それに応えた邦題ってことなのかな? 合ってない邦題だなあ、とまたまた実感してしまった映画だったが、ちょっと損する題名の付け方であることも事実かなと思う。この題名から言えば、捨てられる男は、ベン・アフレック演じるニール、ブラッドリー・クーパー演じるベン、ケヴィン・コナリー演じるコナーになるのか?
     ニールはベス(演じるのはジェニファー・アニストン。「フレンズ」でのレイチェルの印象が強いが、ここでは全く違う役)と同棲して7年になる。二人はとてもうまくいっているが、ベスはそろそろ結婚したいと考えている。しかし、ニールは「結婚」という言葉や形に捕らわれることを嫌い、本人同士の気持ちが一番だと入籍に消極的だ。弁護士のベンは大学時代の同級生ジャニーンと結婚しているが子供はいない。部屋をリフォーム中の二人は見かけは素敵な夫婦に見えるが、実はもろい城に住んでいるような雰囲気が漂う。不動産業者のコナーは歌手を目指すアンナとつきあっているが、新展開がないまま宙ぶらりん。そんなコナーは不動産を通して知り合ったジャニーンの紹介でジジとブランドデートするところから話は始まる。
     ベスとジャニーンとジジは同じ会社に勤める同僚だ。私生活の悩みも相談するほど仲が良い。この3人の恋に関する会話が、女にとっては実にリアル。そうそう、そういう話を友達と何時間でもしてしまうのが、女なのだ。そして、彼女たちの悩みも女が経験する気持ち、今悩んでいることだったりする。女性が共感できる設定と言える。ベスの結婚願望に見える気持ちは、女性が求める安定だし、ジャニーンがもベンに対して、やもやと抱いている思いも、白黒付けたい現れだし、ジジの夢見る乙女チックな「彼氏欲し~い」的な行動や考えも、幸せになりたいという純粋な気持ちなのだと思う。
     3人の中で一番若いであろうジジの恋の勘違い、思い違いぶりはやや大げさではあるものの、実際似たり寄ったりだと誰もが感じるのではないだろうか。そういった道を通り過ぎてきたであろうベスとジャニーンの現状は、次なる段階の「すれ違い」という男女の気持ちのずれを描く。
     所詮、男と女は別の生き物である。どんなに人間が平等と言っても、男女が「同じ」人間になることはあり得ない。男がくだらないと思うことが女には大事であったり、女が馬鹿らしいと考えることが男には価値あることであったりするものなのだ。同じになるよりお互いが歩み寄るしか方法はないのだと思う。
     ジジはコナーとのデートがうまくいかなくて、偶然知り合ったコナーの友達アレックスと親しくなる。相談に乗ってくれるアレックスは、実は私のことが好きなんじゃない?、とまたまた勘違いが始まるが、一波乱あっておさまる2人は始まりのパート。ベスは結婚なんて形式はどうでもいい、と言うニールと別れて、妹の結婚式の準備を手伝いに行ってしまうが、式の日に父親が倒れ、実家にそのまま残っていると、ニールが手助けにやってきてお互いが必要であると知る2人は、次のステップへのパート。子供もそろそろ作ろうと話し合うジャニーンは、ベンへの様々な疑いを打ち消しつつも浮気や喫煙が事実であったと知ると同時に強引に結婚への話を進めた自分の過去の過ちを認める。ずっとつきあっていたのに結婚は嫌だと言えなかったベンも自分の優柔不断さに気づき2人は離婚。新しい展開へ進むパート。みんなが転機の時を迎えることで締めくくられるラストは、ほろ苦くもありつつ一生懸命な女性達の姿が清々しくもある。応援したくなるはず。
     様々なカップルが登場するこの映画、コナーの彼女だが、ニールと知り合って不倫となってしまうアンナにはスカーレット・ヨハンソン。歌手を目指して頑張る女性でモテモテなのはわかるが、ちょっとこの役では物足りなかったかも? 一番よかったのはジジとアレックスの2人。個人的にはベン・アフレックもブラッドリー・クーパーもいいのだが、今回はジャスティン・ロングのアレックスとジニファー・グッドウィンのジジが、とてもよ かった! 端正な二枚目とは言えない感じのロングのプレイボーイ的アレックスは、案外そこがよかったりして…。ジジのもしかしてノー天気とも思えるポジティブぶりも、ちょっと見習いたくなった。
     制作総指揮に名を連ねるドリュー・バリモアは、出番は少ないが、やはり印象的。役柄はゲイ雑誌の編集スタッフのようで、メインの女性達との絡みはないが、ラストではコナーと良い感じに。映画版「チャーリーズ・エンジェル」の時に注目されていたけど、やっぱりこういうおとなしめの役がいいかな、と思う。
     この映画はカップルの話だけど、女友達と観るのが、絶対お薦め。映画のようにあれこれおしゃべりしたくなるかも。

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