Theater 5418では女性の生き方を描く映画や海外ドラマ、興味深い歴史上の女性をジャンルを問わず紹介(不定期) どうぞ、お楽しみください

イン&アウト

イン&アウト」(原題:In & Out)1997年 米

  • 監督:フランク・オズ
  • 出演:ケビン・クライン、トム・セレック、マット・ディロン、ジョーン・キューザック、デビーレイノルズ

     公開当時から観たいと思っていたが、想像どおり、楽しい映画だったと言える。それはひとえにケビン・クラインのうまさあると実感した映画でもあった。
     美しくのどかな風景の田舎町をバックに始まるこの映画。ほのぼのとした雰囲気から一転して「時の町」、「時の人」となる主人公のドタバタ劇。高校でシェークスピアを教える真面目な教師ハワードは、美しい同僚のエミリーとの結婚を間近に控えている。教え子の一人キャメロンは今ではハリウッドの有名な俳優となり、アカデミー主演男優賞にノミネートまでされているから、町でも今回のアカデミー賞には注目していた。ハワードも同様だ。だが、騒ぎの発端はその授賞式にあった。男優賞を見事受賞したキャメロンは受賞スピーチの時にハワードに感謝の言葉を述べると共に彼が「ゲイだ」と言ってしまったのだ。翌日から始まる「ハワードはゲイ」騒動。映画はそのドタバタを描いている。
     主要な役どころには手堅い俳優を揃えて安心して観ることが出来るのだが、はっきり言ってケビンの独壇場と言ってもいいかも。自分はゲイではないと言って回り、自分自身そう信じている彼なのだが、生徒達は 「そう言えば、それらしいところがあった」とか言い出すし、自分が「普通の男だ」と男らしさを追及しようとすればするほど、おかしなことになって、その微妙なギャップが笑いを誘う。
     この映画は、見所がいっぱい。ケビンの慌てぶりやダンスシーン、そして、話題のセレックとのキスシーン。また、脇役を楽しんでもいいし、事件の発端となるアカデミー賞授賞式シーンも見逃せない。ここでの主演男優賞ノミネートの紹介シーンも笑える! ノミネート者が、「ホモに生まれて」のキャメロン・ドレイク(マット・ディロン)、「くそじじい」のポール・ニューマン、「悪あがき」のマイケル・ダグラス、「老いぼれ」のクリント・イーストウッド、「沈黙の変態」のスティーブン・セガールなんだもの。これ、思わず、ニヤリとしてしまう。久しぶりに文句なく楽しめる映画だった。

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