Theater 5418では女性の生き方を描く映画や海外ドラマ、興味深い歴史上の女性をジャンルを問わず紹介(不定期) どうぞ、お楽しみください

若草物語 1994年版

「若草物語」(原題:Little Women)1994年 米

  • 監督:ジリアン・アームストロング
  • 出演:ウィノナ・ライダー(ジョー役)、ガブリエル・バーン(ベア先生役)、トリニ・アルバラード(メグ役)、サマンサ・マシス(エイミー役)、キルステン・ダンスト(少女時代のエイミー役)、クレア・デーンズ(ベス役)、クリスチャン・ベイル(ローリー役)、エリック・ストルツ(ブルック役)、ジョン・ネビル(ミスター・ローレンス役)、スーザン・サランドン(マーチ夫人役)
     

  ルイザ・メイ・オルコット原作のご存じの作品です。これまで日本ではジューン・アリスン、キャサリン・ヘップバーンがそれぞれジョーを演じた作品2本が有名かもしれません。それぞれ世代によって好きな作品があることでしょう。私自身、どちらも良くできていると感じたものの、94年にウィノナ主演で作られたこの作品が一番好きです。
 ジューン・アリスンもキャサリン・ヘップバーンもお転婆娘の印象を持っていますが、その点ではウィノナはちょっと違います。けれど、4姉妹のバランスも94年の方がいいように思うし、俳優陣も粒ぞろいのように思うのは、私の個人的感情のせいでしょうか? 唯一、私が原作から抱いていたイメージと違うと感じていたのはスーザン・サランドンのマーチ夫人役でしたが、これも映画を観たら解消されました。彼女のこれまでの作品から受ける印象のせいだったのですが、夫を戦地に送り出したあとの家を守る堅実な母親役が意外にも合っていました。
 この作品で一番印象的だったのは、有名なエピソードの一つであるジョーが自分の髪を切って売りお金を作るくだりです。戦地の父の元の赴く母に髪を切ったことなど気にしていないというそぶりで、そのお金を託します。けれど、みんなが寝しずまった夜更け、ジョーは思わずあふれる涙を止めることが出来ませんでした。

「お父様を心配して泣いているの?」と尋ねるベスにジョーは答えます。
「髪、私の髪が……」 どの映画でも、短く切った髪を悲しむシーンはありませんでしたが、ウィノナのジョーは、夜中に泣きます。父のために髪を切ったことは後悔していないけど、やはり自慢の美しい髪が短くなったことを悲しむ。髪はいつか伸びるけど、それでも泣けてくる。当時としたら当然の反応でしょう。そして同時に女性が共感できるシーンではないか、と思うのです。
 ジョーは、作者自身がモデルと言われています。竹を割ったようなさっぱりした性格で、気丈な女性だったというオルコットですが、その彼女の女性らしい部分を表しているような気がします。全体的にそうした原作に一歩踏み込んだような印象があって、まるで本を読むときによく言われる「行間を読め」という言葉を映画で見せてくれているように感じるのです。「リトル・プリンセス」でも感じたことですが、子供の時に大好きだった何度も読んだ本の映画化を大人になって観る機会があると、本を読んだ子供の時には気がつかなかったことに気づかされてもう一度原作を読んでみたくなるものです。不思議ですね。この作品を観て、ますますオルコットのファンになった私でした。

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