2014年1月6日 訃報1 大瀧詠一

新年早々ではありますが、大晦日に「大瀧詠一さんが亡くなった」との悲しいニュースが届きました。新聞にも結構大きく載ったので気づいた人もいるかと思いますが。私の気持ちは非常にショックを受けている、というのが本当の所で、今年最初の「ひとりごと」は明るく始めたかったけど、やはりこのことを書かずにはいられない。というのも事実でもあり‥‥。

自宅で倒れてそのまま逝ってしまったとのことで、本当に突然でした。全く思ってもいなかった「死」をどう受け止めたらいいものか‥‥。ご家族や身近な人達だけでなく、多くのファン達も同じ思いでしょう。私もそのひとり‥‥。
若い頃に彼の音楽を知り、辛い時も苦しい時も悲しい時も、いつもいつも彼の音楽が私を励まし、元気づけてくれていた、そばにあって当たり前のものだった音楽。ずっと密かにナイアガラトライアングルのコンサートをやってくれないものか、と願っていたこと(それはファンのみんなの願いでもあると思いますが)。新しいアルバムや新曲を待ち望んでいたこと(これもファンのみんなの願いだったでしょうけど)。全部、全部、なくなってしまいました。

自分が若い時の好きだったことやもの、美しい楽しい思い出、一緒に過ごした時間と共にあるもの、あるいは人がなくなってしまう喪失感が我々を苦しめるのは、いつの時代も、そして誰でも同じだろうけれど、それは自分がだけが取り残された感じがする寂しさや、一人で老いていくことの漠然とした恐怖心ゆえなのかもしれませんね。不安は不要、と言いたいけれど、簡単なことではありません。
大瀧さんの大ファンのひとりとして、私も今回の残念な気持ちはとても言葉では言い表せるものではないのですが、この訃報に佐野元春さんがご自身の公式サイトで
「~ちょうど北極星のように僕らを照らす存在となった~」
とコメントされているように、きっとこれからもずっと私たちファンのにとって、私達を照らし、見守り、励ましてくれる存在であり続けるでしょう。大瀧詠一さんが作った音楽は消えない、これまで通りいつもそばにある、それが私の、私達ファンの力の源でもあるのです。

今まで、ありがとう、そしてこれからもよろしく。それが見送る言葉。
大瀧詠一さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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