おおきく振りかぶって②

アニメキャラクターについて

西浦高校

★三橋廉(声:代永翼)
投手、右投左打。祖父の経営する群馬の三星学園中学では3年間、野球部のピッチャーとしてレギュラーであり続けた。仲間からは「贔屓」だと言われて嫌われていたが、幼馴染みで同じ学校で投手として野球部に所属する叶だけは、三橋の才能に気付いていた。捕手の畠は三橋をかなり嫌っているようで、叶をエースにしようとしていたよう。何のサインもリードもないまま試合をこなしてきたらしく、三橋は捕手にややコンプレックスを抱いているかも?

西浦高校でバッテリーを組むことになった阿部に「俺のサインに首を振るな。首を振るピッチャーは嫌いだ」と言われて、びびったり、嫌われたくない、と自分の本意ではない球も言うとおりに投げたり、と中学時代の野球の暗い思いを引きずっている様子。とは言え、野球が本当に好き、投げることが大好きという気持ちは誰にも負けていない。そして、うまくなりたいという気持ちも、プロでさえも難しいといわれるストライクゾーン9分割を投げ分けるコントロールを身につけた努力で伺える。構えたミットに必ず投げ入れる制球力には周囲を驚かせた。

阿部には彼のリードでうまく投げられると絶対的な信頼を置くが、その一挙一動に敏感に反応してしまい、マウンドでもそれが出てしまうのはマイナスポイントか? 他のメンバーとはやや距離があるものの、田島とは妙に馬が合い特に仲がいい。登校途中に声をかけてきてくれた栄口とも普通に話せるようになった。
監督の百枝に言われて、超スローボールである球速をあげるために全力投球の練習も。

●失意の三橋の再生物語と書いたものの、ドラマの内容やキャラクターは深刻で重いものではなく、このアニメの見所の一つは不思議な三橋の言動や漫才のような微妙な「間」かも、と私は思う。あせったり、困ったり、どうしていいかわからない時のちょっと挙動不審な態度はコメディのようで笑いを誘う。どもったり、口ごもったり、目の焦点が合ってなかったり、およそ15歳(高校1年なので16歳になる年であるが)の少年とは思えない様子でもあるのだ。おかしい、でも可愛い。情けない、でも憎めない。そして、何と言ってもすごいのは、自宅にある投球練習ボード(というのだろうか?)で人知れず努力を重ね続けていること。好きだから頑張れる、やはり「好き」はエネルギーの源かも。

三橋と阿部
いい年して、あまりにはまりすぎてポストカード集を買ってしまいました

★阿部隆也(声:中村悠一)
捕手。右投右打。西浦高校野球部の副キャプテン。西浦高校野球部で監督の百枝が「チームに絶対に必要な3人」として、田島、花井ともう1人は「あなたよ」と言った阿部。頭脳明晰、冷静な捕手として、試合中は仲間の動きをよく見て、覚えた相手チームのデータに合わせた作戦を練る参謀タイプ。

中学時代にはシニアチームで活躍していたようだが、バッテリーを組んでいた榛名とはいろいろ複雑な思いをはらんだまま中学卒業となり、彼の進んだ武蔵野第一高校を選ばず、西浦高校に進学したという苦い経験が…。

阿部は自分なりの捕手のスタンスを持っていたが、百枝に出会い、三橋に出会い、「捕手の役割とは?」「野球とは?」ということに気付いていく。三橋とは違う阿部自身の中学時代のトラウマは、どう解決されていくのか、そのあたりはアニメでは放送されていない。続編の制作・放送を期待したいのだが…。

●先に書いたように三橋の再生物語的な印象を与えるドラマではあるが、今のところこの阿部の再生物語でもあるかと私は思う。阿部は主人公ではないので、どこまで突っ込んだ展開があるのか、原作の漫画を読んでいない私は知らないのだが、アニメでそこも作って放送してもらいたい、と切に願ってしまう。阿部は頭もいいし、野球部だし、ハンサムでクール。絶対に女の子から持てるタイプだと思う(少なくとも私好みだ)。多分、子供の時にはもっと天真爛漫、素直な子供だったのではないかと想像する阿部だが、西浦高校の1年生として登場した彼は、およそそんな様子は感じられない。怒りっぽく皮肉屋で冷静すぎる年相応の少年らしさがない。彼の成長ぶりも楽しみの一つだ。

西浦ナイン
実際のメンバーは10人。西広は、たいてい補欠でベンチ

★花井梓(声:谷山紀章)
外野手。控えの投手。右投右打。西浦高校野球部のキャプテン。全員一致の意見でキャプテンとなり、彼自身が監督百枝の許可を得て副キャプテンに阿部と栄口を決めた。中学の野球部でもキャプテンを務めていた。百枝も野球部顧問の志賀も花井のリーダーシップは認めるところ。野球の実力も百枝は「花井君は他の高校へ行っても十分、一軍に入れる。それだけの素質がある」と。

中学時代はキャプテンで4番を打っていたという点で自信も持っていたようだが、西浦高校に来て、三橋が入部する際の3打席勝負の時に阿部に田島の方がバッターとしては上、と思われたことがややショックだった様子。だが、その花井自身も田島の天才的な野球の才能、センスは認めており、張り合うよりも自分を磨くことに専念しようするあたりは、彼の性格や賢さの表れか? 

また、アニメで放送済みのこれまでのところでは、いざっ、と言う時の本番に弱いタイプのようにも見えるが、実際はどうなのか気になる。コミックを買って読めばわかるのかもしれないが、やはりアニメで見てみたい!

●花井は外見に似合わず(今時、珍しい坊主頭)、名前が梓というちょっと女の子っぽい響き。それを本人も嫌っているという設定で応援に来た母親が「花井!」と声をかけるシーンがある。おそらく高校生の息子は母親に外で声をかけられるのは嫌なんだろうと想像できるが(しかも、友達や学校の先生、他の学校の生徒もいる前だし)、やはり人前で呼ばれて気恥ずかしい響きの名前って、あるよね。外見や性格と名前のこのギャップは面白いけど。花井は三橋、阿部、田島と比べて飛びぬけてすごい、というものは持っていない。だが、リーダーとしての素質はきっとあるのだろう。努力もするし、優等生タイプ。キャプテンとしての手腕が今後見たいところだが……。

★田島悠一郎(声:下野紘)
三塁手。控えの捕手。右投左打。小柄ながら4番を打つ田島は誰もが認める野球の天才。ずば抜けたセンスと身体能力で西浦高校野球部の攻撃の要となっている。一つの試合で打てなかった球はない、と公言してみんなを驚かせると同時にキャプテンの花井にも「かっこよすぎる」とショックを与えていたが(もちろん、その言葉に伴う実力もあり)、田島自身の天真爛漫な性格から周囲から反感を買うことはない。

天才にありがちな、一般人とはちょっとズレている感覚は三橋とはマッチするようで仲がいい。中学時代はシニアのチーム、荒川シーブリームスで活躍しており、強豪野球チームの高校からのスカウトもあったようだが、その彼が野球においては無名の西浦高校を選んで進学したのは、自宅に一番近かったから。

その理由に仲間達はちょっとあきれつつ、監督の百枝と阿部は密かにガッツポーズ。そのくらいチームに田島の存在が大きいということ。持って生まれた野球センスに加え、本質を見極める目を持つ田島の活躍はこれまでも、そしてこれからも見所と言える。是非、続きの放送をしてほしいもの。

●田島は本当に天真爛漫、純真、裏表がない、陽気、ポジティブ、そんな言葉がぴったり。三橋と同様に勉強はちょっと苦手で困ったところもあるが、性格は素直で人を羨んでいる所もない。単純に「馬鹿なんじゃない?」と人に感じさせる部分もあるということでもあるわけだが、同時にこの真っ直ぐさは清々しい気持ちにさせるとも言える。憎めないタイプだ。そして、本当に野球を楽しんでいる姿は心底「野球が大好きなんだ」と感じさせる、それは三橋の「投げることが好き」と共通するものがある。田島の純粋さは、「好き→楽しい→頑張れる→結果が出る→もっと好きになる→楽しい……」とこの繰り返しの中から生まれてくるのではないかと思う。それは彼のおそらくもともとの性格でもあろう前向きな考え方、ポジティブであることにもつながってくるのだろう。才能だけではない、努力だけでもない、本当に好きなこと、それを見つけたものの強さを感じさせる少年だ。

★栄口勇人(声:鈴木千尋)
二塁手。右投右打。西浦高校野球部の副キャプテン。花井に指名されて内野手のまとめ役を務める副キャプテンに。阿部と同じ中学の出身で(クラスは3年間別)シニア経験者でもあるだけに野球の腕前は百枝も認めていると見られる。阿部とは西浦高校に入ってから親しくなったよう。春休み中から一緒にグラウンド整備をしていた。

副キャプテンに指名されるのも当然かと思える経歴の持ち主でもあるが、その性格も穏やかで人当たりもいい。オドオドして何を言っているのかわからない三橋とその様子にいつもキレ気味の阿部の間に立って、二人をなだめたりすかしたりして大爆発の喧嘩になるのを抑えている。

●栄口もいつ見ても「いい人」と思わせる人。田島は素直で純真でちょっと子供っぽい印象がいつもあるが、同様に栄口の人当たりのよさはいつも「いい人」だと感じさせる。三橋も最初に通学途中でばったり会ったときに、どう反応すればいいか悩んでいたところに明るく「おはよう!」と声をかけられ、「栄口君って、いい人だあー」と感激して一気に親しくなっていたが、そういう雰囲気を醸しだしている。周囲を和ませるタイプか? 胃腸が弱いのか、ストレス性の下痢によくなっている様子。

★沖一利(声:佐藤雄大)
一塁手。控えの投手。左投左打。中学から野球をやっており、その時の投手経験から控えの投手となった。控えめ、内気な性格のようで目立つ行動はない。

★巣山尚治(声:保村真)
遊撃手。三塁手。右投右打。非常に冷静な性格のようであるが、アニメの中では特に目立ったところはなかったように思う。原作の漫画を読むと、巣山のこともよくわかるのかもしれない。

★水谷文貴(声:角研一郎)
外野手。二塁手。右投右打。野球の腕前はまあまあといったところか? 三星学園との練習試合で凡フライを落として阿部に「クソレフト」と言われた経験も……。試合中に三橋の体調の変化にも阿部同様に気がついていたりと、よく気がつく性格のよう。

★泉孝介(声:福山潤)
外野手。右投両打。スイッチヒッターとのことだが、アニメでは描かれていたっけ?(再度確認要か) 三橋と田島と同じクラスで、二人に比べてかなり冷静な性格のためか、ちょっとおかしなこのコンビの抑え的な存在かも。
応援団長を務める浜田とは同じ小学校、中学校出身の幼馴染み。本来一つ年上の浜田とも現在は同じクラスということもあって先輩である意識は低そう。クリクリっとした大きな目は、アニメで見る以上に結構可愛いジャニーズ系のキャラか?

★西広辰太郎(声:木村良平)
野球の初心者であるとのことで、試合ではたいていベンチにいて監督の伝令を務めたり、コーチャーとしてチームに貢献。漫画を読んでいれば、彼の活躍も今後あるのだろうと推測するが、アニメでは特別な大活躍はなかった。是非、続編を制作し、西広の活躍ぶりを見せて欲しいもの。勉強は試験前に特別な勉強はしないくらいとても優秀らしく、中間試験前(赤点を取ったら試合に出られない、と監督に言われ)にみんなに勉強を教えたりした(特に三橋と田島には集中的に)。

★百枝まりあ(声:早水リサ)
西浦高校の硬式野球部監督。同校の卒業生でもあり、在学中は軟式野球部に在籍していたらしい。第1回の放送では垂直のキャッチャーフライを生徒達の目の前で実演してみせ、「女の監督なんて有り得ないから、入部しない」と言った花井を驚かせた。野球部のためにガテン系のアルバイトをして稼ぎ、その全額を野球部につぎ込んでいる馬鹿がつくくらいの野球好きであり、「野球」をよく知っていることは毎回見ていてよくわかる。そして、部員達の様子や性格もよく観察しており、適切なアドバイスを与えているところはただの野球好きであるだけでなく、子供達(少年達か?)が好きであり、野球指導も楽しんでいる様子が伺える。生徒達が「モモカン」(百枝のニックネーム)と「シガポ」(志賀先生のニックネーム)はつきあっている?! とか話すシーンもあったが、私の見る限りはそういう印象は今のところない。「アイちゃん」という名前の犬を飼っている。

●登場するなり圧倒されるのは、そのNice Body。そして、にこやかな愛想の良い様子に反した強力な握力ぶりと迫力。こんな女監督がいたら、相手チームは選手も監督も試合に集中できないだろう、と考えてしまう。野球帽から流れ出すような長い髪をなびかせて、腕組した上にははちきれそうな胸、そして自信ありげな笑顔。これは絶対にノックアウトだろう。第1話では、生徒達の前で持参したグレープフルーツを握りつぶして、果汁100%のジュースを飲んでいって、と差し出したり、「ピッチャーやりたいんなら、性格くらい何とかしなさいよ」と三橋のお尻をバットで殴ったり、荒っぽい部分もあり、セクシーな外見とのギャップに驚き。

★志賀剛司(声:室園丈裕)
野球部の顧問といったところか? 監督の百枝は教師として高校に雇われているわけではなく、あくまでも野球部の監督という立場。で、学校側の責任者として数学教師である志賀が野球部を担当しているようだ。最初に野球は初心者と生徒達にも告げ、これまでの野球部経験はない模様。そうは言ってもさすがは教師というべきか、練習に際し、本で勉強したり、部活練習には関係なさそうなメンタルトレーニングを生徒達に指導。このトレーニングは別にスポーツだけでなく、どんな局面にも生かせるものだと思う。理論的な説明が理数系の先生にありがちな印象を与えるが、メンタルトレーニング自体は理論だけではないと思うので、ただの理屈っぽい先生ではなさそう。

★篠岡千代(声:福圓美里)
西浦高校野球部のマネージャー。入部の時には監督の百枝の素手でグレープフルーツを握りつぶした姿に圧倒されて一瞬ためらったものの、やはり大好きな野球をあきらめることは出来ずにマネージャーとして入部した。中学時代にはソフトボールをやっていたということで、試合前には相手チームのデータを細かく分析するなど、その手腕を発揮。マネージャーとしても選手達のことをよく把握し、声がけをして緊張をほぐしたりなど、細かいところでみんなをサポート。百枝同様に野球が大好きであることが伝わってくる。先輩との会話で部員にお目当ての人がいるのか、という話題になるが、誰なのかは不明のまま。

★浜田良郎(声:私市淳)
西浦高校の応援団長。でもこれは浜田が勝手に始めた自主応援団。彼は野球をやっていたのだが、怪我のために野球を断念。泉の中学時代の野球部の先輩だが、留年したため現在は同級生。その泉、田島、三橋と同じクラスである。浜田は三橋が幼い頃に住んでいた山岸荘という同じアパートにいた。年上の浜田が小さくなったグローブを三橋にあげたのが、三橋と野球の出会いであると明かされているので、浜田は三橋の人生を変えた一人とも言えるが、同時にまた三橋もこの再会によって浜田の人生を変えたとも言えるかもしれない。。高校で三橋と再会した浜田は野球への思いを果たすかのように応援団を自ら買って出て野球部とその部員を守り立てる影の協力者として力を尽くすのだ。

③キャラクターについて(西浦高校以外)

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