チェンジ・オブ・ハート/天使が舞い降りた街

A FATHER FOR BRITTANY (1998年)アメリカ
監督:アラン・メツガー
出演:アンドリュー・マッカーシー(キース役)、テリー・ポロ(キム役)、リンダ・ソレンソン(マージ役)、チャック・シャマタ(ボブ役)

このドラマについて
実話のテレビムービー化ということでアメリカでは結構話題になったということだ。日本でも未公開ではあるが、ビデオ発売されいてる。スポーツ好きのキースは愛する妻のキムと二人暮らしだが、キムはとても子供を欲しがっている。なかなか子宝に恵まれず、二人は養子を取ることに決めた。そして、ついに養子となる女の赤ちゃんが決定したが、体調に異変を感じたキムは、末期がんとの診断を受ける。キースはキムが望むので養子の件に賛成したため、こうなった以上は養子は諦めようとする。養子を取る条件の一つには夫婦二人が健康で揃っていることも含まれているのだ。がしかし、キムは諦めきれない。治療の末、退院した彼女は養子斡旋所の担当者に連絡し必死に頼んで養子の手筈を整えてもらい、ついに夢は実現する。しばしの幸せな時間。今ひとつ乗り気ではなかったキースも赤ちゃんを家に迎えて「家族」を実感する。だが、キムは完治していたわけではなく、病魔はとうとう彼女の命を奪った。そして、養子としてやった来た赤ちゃんもキースのもとから引き離されることに……。


感想
前半はキースとキムの養子をもらう話で展開し、後半は愛する妻を失い、同時に養子も奪われたキースの子供を取り戻す闘いが描かれる。養子斡旋所はキムが末期がんで死ぬことを隠して養子を受けたキース達は違法行為である、と子供を別の夫婦に預けてしまうが、キムと子供の世話をしてきたキースは子供に情が移り、また、キムがあんなにも望んだ「二人の子供であること」にも大きな意味を感じたのか、いなくなってしまって初めてどんなにか大事な子供であったか知る。そして取り戻すために裁判を起こすのだ。この子供を巡る闘いはテレビでも注目されることになる。

日本ではまだ里親制度ですら認知度も普及も低いが、アメリカは日本と違って養子縁組が盛んに行われていると思う。それが、多民族国家であることや移民国家であることが関係しているのかどうかはわかならいが、白人夫婦が有色人種の子供を養子するケース(このドラマでもそうだったが、おそらく子供は韓国人)もよく映画やドラマの中で見られるので、一般にもさほど抵抗なく養子縁組が行われているのかもしれないと感じてしまう。そういったことを踏まえても、あまり養子縁組が身近ではない日本人が受けるこういった類のドラマは感じ方が違うのでは?と私は思ってしまうのだ。

 あくまでも私見であるが、自分がキムの立場だったらどうするだろうか? と考えた時、自分が末期がんで死ぬとわかった時点で養子は諦めるだろう、と思う。死んだ後、夫の元に養子が残されて彼はどんな人生を送るのか想像すると身軽にしてあげるのが一番、私の最大にして最後の愛情だと思うのだ。二人の夫婦であった証を残したいという気持ちは確かにわかる。それには子供が最大の証。

だが、養子はどうなのか? しかも二人で育てた時間は極めて短い。実の子でさえ、そして夫婦二人でやっても子育ては大変なことである。だが、キースは取り戻し自分で育てることを決意するのだ。ラストの子供を自分の手に抱くシーンの笑顔は幸せを感じさせる。考え方は様々だろう。多分、アメリカでもいろんな意見があったのではないかと想像するが、残念ながら私の共感するところではなかった。

とは言え、このドラマを観た理由はひとえにアンドリュー・マッカーシーを見たかったゆえ。その目的は達成された。YAスターとして青春映画で活躍していた若い頃の面影は残っているものの、やはり中年にはなっていた。あの坊ちゃん風二枚目の面持ちも年を感じさせる風貌になっていたし。確かになってはいたが、当時の「いい人なんだろうな」と感じさせる柔らかな雰囲気はなくなっていないし、彼独特の素敵さは失われていなかったことに、ファンとしてはちょっとホッとしてしまった。この作品は1998年のもの。あれから10年たっているので、近年の彼の作品も観てみたいものだ。(2009/12/03)


出演者情報

  • アンドリュー・マッカーシー(キース役)
    Starlight cafeのアンドリュー・マッカーシーへ
  • テリー・ポロ(キム役)
    Teri Polo 1969年生まれ。彼女を一番最初に見たのはイーサン・ホークと共演の1991年の「ミステリー・デイト」。この時の印象がすごく強いので「若い女優」というイメージが抜けていなかったが、今回はさすがにそうではなかった。1969年生まれだから、思っているほど若くはなかったんだなあ。可愛らしい感じのする女優である。この印象が女優としての彼女にどう影響するのか、今後の活躍が見所というところか? 出演作品は「銃弾の微笑」(1993年)、「アライバル~侵略者~」(1996年)、「ミート・ザ・ペアレンツ」(2000年)、「すべては愛のために」(2003年)、「ミート・ザ・ペアレンツ2」(2004年)など。このほか、テレビムービーやシリーズドラマのゲスト出演も多数。「フェリシティの青春」、「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」、「ザ・ホワイトハウス」、「Numbersナンバーズ~天才数学者の事件ファイル~」、「CSI:マイアミ」など。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です