華麗なるペテン師たち

Hustle 2004~2012年 イギリス作品

このドラマについて
ロンドンを舞台に一流詐欺師たちがしかける大掛かりな詐欺。彼等は周到な計画を練り、万全の準備をし、大金持ちや汚い金で大儲けしている人間から大金をせしめる。詐欺は金だけじゃないとの理念のもと、正直者からは決して盗まない。チームを率いるのはミッキー。彼は知性、容貌、冷静さ、度胸、統率力、センスのすべてを兼ね備えた天才的な詐欺師だ。その彼の詐欺の師であり、父親的存在のアルバートはギャンブラー。彼は品の良い身のこなしで会員制一流クラブに出入りし、カモを見つける。そのアルバートが「若い頃のミッキーに似ている」と才能を認め、育てるように仲間に入れたのは、スリとしては腕利きのダニー。若く無鉄砲なところはあるが、天性の才能を活かし期待に応える。チームの技術的な部分や必要なものを調達してくる達人は当たり屋を得意とするアッシュ。病気療養中の妻がいるが、チームの欠かせないメンバーとして、ミッキーの相談役としても、そしてアルバートの信頼もある男だ。そして、紅一点のステイシー。美人で頭の切れる女性だが、元夫が詐欺師だったことからこの世界に足を踏み入れた。夫は彼女を全財産を持ち逃げして行方不明。ミッキーと過去に付き合っていたような雰囲気だが、今はメンバーの一人として女性の武器を最大限に活用し、詐欺の成功に一役買う存在。小気味いいテンポで展開する詐欺の様子は、見ている視聴者もカモと一緒にだまされるエピソードもあり、映画「スティング」を観ているかのよう。英国ドラマらしいユーモアや景色もアメリカのドラマとは一味違った楽しさをプラスし、ドラマへと引き込む。1シーズン6話で1話完結。日本では第2シーズンまで放送されたが、本国英国では第4シーズンまで放送。現在、第5シーズンに突入。(2009/11/16)

追記:当サイトに掲載時は2009年でした。この番組は第8シーズンまで作られて終了しています。ただ、第4シーズンのみ、ミッキー役のエイドリアン・レスターが出演していません。確か、国外に逃げていたか、逮捕されていたかのどちらかだったかと思うのですが、そんな理由でダニーがリーダーとなり、新たなメンバーとしてビリー(演じているのはアシュリー・ウォルターズ)が登場します。私はこのシーズンだけ、観ていません。(2019/07/22)


詐欺ものの映画やドラマは大好きだが、このドラマは本当に楽しい。ドラマの限られた時間の中で詐欺の話を完結させるには脚本もかなり練られているのだろうと想像できる。その中で各キャラクターの特徴も出して、なおかつ登場人物たちは英国独特のウィットにとんだ会話を見せるのである。ここがアメリカドラマとは圧倒的に違うだろうと思う。

風景も小道具も全くアメリカとは違う雰囲気を醸しだしている。当たり前といえばそうだが、人間どこの国でも生活に必要なものは同じはずである。でも、たとえば、インテリアやその配置や服装などもどこかしら違う、その違いも十分に楽しめる番組だ。

また、登場人物たちがみんなお洒落。アルバートもアッシュもいい素材の生地を使用し、いかにも仕立てのよいスーツを着ている。ミッキーがおそらく愛用しているのであろう革のジャケットも高級そうだ。一見キザに見えそうなそのジャケットをサラリと着こなし、まるで自分の一部のように馴染んでいる。ダニーは若者らしいカジュアルな姿でも着崩しすぎることはなくいつもジーンズ(まあ、ジーンズはアメリカで生まれた服だから、英国風ではない、と言えばそうかも)というわけでもない。ステイシーもいつもシンプルな服装だが、すっきりとお洒落に着こなし更に彼女の美しさを引き立てているのだ。

こうしてみると無駄がないということか? ストーリーだけでなく、こうした所でも楽しませてくれるとびきりセンスのいいドラマだ。(2009/11/16)

各シーズンエピソードタイトル
第1シーズン
第1話 チーム結成     第2話 目には目を     第3話 ジンクス無用
第4話 脅迫        第5話 苦い酒       第6話 民衆の敵
第2シーズン
第1話 50ペンスの賭け   第2話 キングとジョーカー 第3話 リベンジ大作戦
第4話 スーパー・ヒーロー  第5話 裏切り       第6話 今世紀最高の大泥棒
第3シーズン
第1話 デビュー      第2話 ひまつぶし     第3話 死んだふり詐欺
第4話 インド映画万歳!  第5話 王室スキャンダル  第6話 怪盗ゴースト
第4シーズン
第1話 ハリウッド・サイン 第2話 ダークホース     第3話 老人とワイン
第4話 裸の女王様     第5話 カタキウチ      第6話 ビッグ・ダディー
第5シーズン
第1話 帰ってきたペテン師  第2話 クモの巣       第3話 出所祝い
第4話 ジョゼフィーヌのダイヤ  第5話 不動産開発の闇  第6話 カモの逆襲
第6シーズン
第1話 謎の女       第2話 お荷物フィンチ    第3話 要塞の中のトラ
第4話 過去との決別    第5話 呪われたミッキー   第6話 運命の7分間
第7シーズン
第1話 ハグ&キス     第2話 真の姿      第3話 ウェンデルVSストローラー
第4話 ベニーの葬儀    第5話 サッカーを愛する男  第6話 悲しきギャンブラー
第8シーズン
第1話 ”金”の亡者     第2話 庭の子猫      第3話 腐ったリンゴ
第4話 魅惑のダイエット薬 第5話 47 ピンポン 大当たり! 第6話 最後の大勝負


出演者とキャスト
エイドリアン・レスター(ミッキー・“ブリックス”・ストーン役=声:宮内敦士)
英国出身。ミッキー役がぴったりだ! エイドリアンは日本ではあまりメジャーとは言えない俳優の一人ではないかと思うが、映画にも出演していて、「パーフェクト・カップル」や「恋の骨折り損」(イギリス人俳優らしくというべきなのか、シェークスピア劇も経験あり!)や「ダスト」などは日本でも公開された(実は私はこの三作品とも未見だが)。

マーク・ウォーレン(ダニー・ブルー役=声:坂詰貴之)
英国出身。ちょっと無鉄砲な若者ダニーを演じるマークはやはり「フーリガン」で日本でも知られたと思う。私はこの作品は観ていないので、彼をちゃんと見たのは「華麗なるペテン師たち」ということになるが、テレビで活躍している俳優のようだ。1967年生まれということなので、役の上では若造のダニーでも実際はミッキー役のレスターよりも一つ年上ということになり、不思議な感じ。ドラマを観ていると年上の天才的詐欺師ミッキーに憧れる若者役にちっとも無理はない。その辺も演技力の成せる技か? 日本では「ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~」、「バーン・アップ 石油利権の闇」も放送されたのでファンも増えたかな、と思う。私は結構好きな俳優の一人だ。現代風の印象が強いけど、彼も「鏡の国のアリス」や「オリバー・ツイスト」(共にTVM)といった文芸作品に出演。となると、シェークスピア、オースチン、ブロンテ、ワイルド、ドイルなどの作品の映像の中でも観てみたい気がしてくる。
追記:彼は近年、日本でも放送された「マスケティアーズ」でロシュフォール役を演じ、時代物を披露してくれました!(2019/07/22)

ロバート・グレニスター(アッシュ・モーガン役=声:青野武)
英国出身。ずっと気になっていたのだが、グレニスターってことは、「時空刑事1973」のハント警部演じるフィリップ・グレニスターと何か関係あるの?、と思ったら、兄弟だった。彼のお兄さんがロバート。そう言われてみれば、顔も体型も似ている。二人とも正統派二枚目ってわけではないが、きちんとするとそれらしく見えるのだ。おそらく、吊るしのスーツを着ても「これはダンヒル」と言われるとそう見えてしまうのではないかと思う。アッシュもドラマの中でいろんな人になりすまし、労働者風の作業員や会社重役や映画監督まで、様々な衣装で登場するが、そんな風に見えてしまうからスゴイ! だから、詐欺師も出来ると言うわけなんだろうけど、格好が様になるのは衣装だけのせいではないんだろうな、と実感する。出演作はたくさんあるようだが、日本では「第一容疑者」でのゲスト出演が観られそう。

ジェイミー・マーレイ(ステイシー・モンロー役=声:魏涼子)
英国出身。まだ日本では馴染み薄い女優だが、「NCIS」にゲスト出演しているようで、日本での放送が待たれる。ステイシーは元夫がきっかけでこの詐欺の道に足を踏み入れたということを言っているが、その前はどんな仕事をしていたのか気になる。美人で度胸もあるとなれば、普通のOLの仕事では飽き足らなかったかもしれない、なんて想像するが……。ミッキーとの仲も気になる。こういう役は、もし私が女優なら一度やってみたい楽しそうな役。でも、美人じゃないとできないんだろうな~。

ロバート・ヴォーン(アルバート・ストローラー役=声:矢島正明)
米国出身。健在振りをまたまたアピールしてくれている。高齢とも言える年齢に達しているが、まだまだ頑張って欲しい俳優の一人。既に紹介済みの西部劇ドラマ「荒野の七人」では判事役で懐かしい姿を見せてくれたが、ここではスマートな英国紳士姿で登場。このドラマの主要出演者の中では唯一米国出身者であるものの全くそんなことを感じさせない。お洒落で素敵なおじさま(年齢的には、おじい様か? 劇中では実年齢よりも若い役所だと思うので、とりあえず「おじさま」ってことで)の姿を堪能させてくれる。チームではみんなの父親的存在。かつての「ナポレオン・ソロ」での活躍から何年たつことか……。相棒のデビッド・マッカラムもまた、「NCIS」で検死医ダッキー役でいい味を出していることを思うと二人の活躍は続く?!

ビリー・ボンド(アシュリー・ウォルターズ役/声:福田賢二/登場は第4シーズン)

エマ・ケネディ(ケリー・アダムス役)
シーズン5から登場。ショーンは弟。アルバートが詐欺師の見込みがあると目を付けた姉弟であり、チーム加入後はエマはチームの紅一点としてステイシー同様に活躍。
ショーン・ケネディ(マット・ディ・アンジェロ役)
シーズン5から登場。エマは姉。シリーズ当初のダニーを思い出させる青年だが、もっと今風かな。これからが楽しみな新人風。エマとショーンは幼いころから二人だけで生きてきたようで、度胸の良さは姉のエマの方が上。
ロブ・ジャーヴィス(エディ役/声:浦山迅)
チームが集うバーの店主。厄介ごとに巻き込まれることを嫌うが、まれにミッキー達の計画を手助けし、時に仕事を持ち込むこともある。多分、第4シーズンで店を失うのだが、第5シーズンでミッキーが再登場して、レストランのウェイターをしていたエディに店を始めるように説得し、新しいバーを開店。田舎からロンドンに出てきたようで、故郷からエディを頼ってきたという姪が登場したこともある。
(今回、キャスト部分を追記しています。2019/07/22)

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