大草原の小さな家

Little House on the Prairie 1974-1983年

このドラマについて
西部開拓時代1870年代が舞台のファミリー・ドラマ。言わずと知れたローラ・インガルス・ワイルダーの書いた「大草原の小さな家」のドラマ化である。当初は原作からのドラマ化として始められたが、ドラマが進むにつれて番組独自のエピソードも加えられた。父親チャールズ役のマイケル・ランドンが製作にも関わるようになり、彼の代表作とも言える作品。
農家の息子チャールズと教師をしていたキャロラインには3人の娘がいる。その一家の新天地を目指しての引越しに始まり、そこでの生活が描かれる。自然との闘いや未開の地ならでは困難など、普段の生活の中での問題以外にももりだくさんの内容だ。
日本で言えば、小学生の年だったヒロイン、ローラは成長し結婚して子供を産み、新たな生活を始めるまでドラマは続き、まさに出演者の子役達の成長も同時進行であった。


私が初めて観たのは中学生のとき。当然、途中から観たことになる。後の再放送で最初から観ることが出来たが、最初に観たエピソードが、中学生くらいだったメアリーの失恋の話だったので、非常に印象的だった。以来、このドラマのファンとなって、ついに最終回まで観つづけてしまった思い出深い作品のひとつである。少女時代より、西部劇が好きだった私には、この舞台が西武開拓時代であることも魅力的だった。

このドラマは、自分が主人公のローラと年が近い(実際はメアリーに近いが)こともあって、自分と3姉妹を重ね合わせて観ている事が多かったように思う。そんな中、当時まだ多感なティーンエージャーだった私は密かに「こんなパパやママだったらいいのに」とインガルス夫妻に憧れを抱いていた。そのくらい、この家族は理想的だった。今はどうであろうか? 時代のせいもあるかもしれないが、ここまで理想的な夫婦、家族はドラマの中でも出てこない。それは現実的ではないこともあるだろうし、今の視聴者が望んでいるドラマの姿ではないからかもしれない。

それでも、このドラマのファンが今でも多くいる(と私は思うが)のは、夫婦の、家族の、兄弟の、友達の間での、そして人としての基本的なことを軸に描き続けられたからだと思う。今、家庭を持った私は番組が始まった当初のインガルス夫妻と同じような立場になった。到底、彼らのようにはことは進まない。それでも、私が「こうありたい」と望む妻の姿、母親としての姿に近づこうと思う気持ちを捨てずにいられるのは、心のどこかに彼らの姿が残っているせいかもしれない。彼らは非常に敬虔なクリスチャンとして描かれていたので、その点を言う人もいるだろうと思うが、こういうことは宗教は関係ないと私は思う。だからこそ、日本でも大ヒットしたのではないだろうか。人々に深く共感を与えるドラマだったことは確かだ。

追記:現在、BSプレミアムで再放送中である。今回の放送では吹き替えを一新しての放送であり、そいういった意味ではまたちょっと違った印象になっているかもしれない、と思う。父さんの吹き替えは柴田侊彦から森川智之に代わった。森川さんは私の好きな声優の一人ではあるが、やはり私にとっての父さんは柴田さん。それは母さんの日色さんも同じ。でも、再放送してくれたのはやはり嬉しい。ファンは多いことの証だし、やはりとてもいいドラマなのだ。実際、原作とは違う部分はあるものの、ファミリードラマとしては本当によくできていると思う。(2019/07/29)


出演者とキャストについて
マイケル・ランドン(チャールズ・インガルス役=父さん)
父さんはヴァイオリンが得意な農夫だ。働き者で真面目だが、ちょっと頑固な時もある。家族を愛し、守るためにいつも一生懸命。演じるマイケル・ランドンはまさにこの役がぴったりの俳優!と思っていた。父さん=マイケル・ランドンとファンはみんな思っていたと思う。彼が亡くなったとのニュースを聞いたときは本当に悲しかった。

カレン・グラッスル(キャロライン役=母さん)
母さんは美人で教養があって優しくて、お料理も上手な敬虔なクリスチャン。かつて教師をしていたので、教師不在の一時、ウォルナットグローブでも代用教員をすることになる憧れの女性でもある。観ていた少女の時は、こんな女性になって父さんのような人に巡り合いたいと密かに願っていた(全然、無理だったが)。カレンは、1994年のケビン・コスナー主演の「ワイアット・アープ」に出演していたが、実は観たときには私は気が付かなかった。出演者が多かったし、そんなに出番も多くなかったかもしれないと思う。後日、確認したい。

メリッサ・ギルバート(ローラ・インガルス・ワイルダー役)
ローラは、インガルス夫妻の次女。おさげ髪のお転婆さん。まさに西洋人形のようなネリーとは対照的なそばかすだらけの隣の女の子。メリッサはオーディションでこの役を獲得したとのことだが、本当にぴったりのキャスティング! この番組は長寿番組だったので、子役たちはみんなドラマと共に成長した。こうした番組では、きっと役と自分が重なることもあったのだろうと思う。「赤毛のアン」(単発・ミニシリーズコーナーで紹介。1986年のミーガン・フォローズ版)の作家モンゴメリー(当サイトの星樹館で紹介)が、アンと自分は切り離せない(いい意味でも悪い意味でも、だと思う)と言っていたように、どこかで役と自分に絆のようなものができてしまうのではないだろうか。総裁とではメリッサの作品「トゥルー・ファミリー/わが子を抱きしめて」を取り上げています。

メリッサ・スー・アンダースン(メアリー・インガルス・ケンダル役)
インガルス夫妻の長女であるメアリーは、母さんに似て美人で勉強もよくでき、優等生の見本のような女の子。ローラはネリーの意地悪に反応していましたが、メアリーは無視するといった感じ。やはりお姉さん的でした。ですが、途中で視力を失うという悲劇が訪れ、盲学校へと転校することに。母さんのように教師になるのが夢だった彼女は、もう先生になれないと自暴自棄になりますが、ここで転機となる出会いが……。演じたメリッサの作品は、日本ではあまり観られないようですが、テレビ界で頑張っているようです。

リンゼイ&シドニー・グリーンブッシュ(キャリー役)
インガルス夫妻の三女。第1シーズンではかなり小さいので、物語が進むにつれての成長が目覚ましいです。よく言う「人の子の成長は早い」の通り!

ビクター・フレンチ(エドワーズ役)
エドワーズは父さんの親友とも呼べる友達の一人。そしてローラも大好きなおじさんです。

マーリン・オルセン(ジョナサン・ガーベイ役)
ガーベイさんは、父さんと同じ農夫であり、友人。アンディのお父さん。

ハーシャ・パラディ(アリス役)
ジョナサン・ガーベイの奥さんでアンディのお母さん。

パトリック・ラボートー(アンディー役)
ガーベイ夫妻の息子。ローラたちの友達。

ダブス・グリア(オルデン牧師役)
ウォルナットグローブの牧師。

ケビン・ハーゲン(ドクター・ベイカー役)
町民の信頼厚いドクター。

リチャード・ブル(オルソン役)
町で唯一の雑貨屋さん。ネリーのお父さん。温厚で常識人。

キャサリン・マグレガー(オルソン夫人役)
オルソンさんの奥さんでネリーのお母さん。ちょっときつい性格で味方によっては意地悪。子供たちに甘い。

アリソン・アーングリン(ネリー・オルソン・ダルトン役)
オルソン夫妻の長女。金髪で青い目の美人で勉強もできるけど、家もお金持ちとあって自分が町一番と思っている節があり。周囲の子たちも取り巻きのようになっていて言いなり。性格は母親似。

ジョナサン・ギルバート(ウィリー役)
ネリーの弟でオルソン夫妻の長男。姉同様にちょっと困ったちゃんだが、勉強はネリーほどできない。

追記:今回の更新で書き足しました。(2019/07/30)

大西部へちょっと寄り道

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