ミディアム霊能者アリソン・デュボア

MEDIUM 2005~2011年 アメリカ

このドラマについて
 「実在する霊能者アリソン・デュボアの数奇な日常を描く」、と紹介される通り、アリソンは実在の人物。彼女の生活がドラマで描かれている。子供の頃から死者と話すことが出来、不思議な夢を見ていたアリソンは、素晴らしい夫ジョーと可愛い娘達と、どこにでもあるような慌しい生活を送っている。その生活を更に慌しく複雑なもののしているのはアリソンの不思議な能力、それを生かしての検事局での仕事である。デヴァロス検事のたっての願いで霊能者としての力を隠したまま、事件捜査に協力するアリソンの職場での味方は刑事のスキャンロンだけ。アリソンの夢を頼りに難事件、怪事件、あるいはまだ起こっていない悲惨な事件を解決していく。彼女の夢は正夢ばかりではなく、一見事件とは無関係と思える夢を見続けることもあるが、最後には事件と夢が結びつく。このドラマは事件の解決していく経緯も見所であるが、やはりアリソンとその家族の日常が一番の見所、と私は感じているのだが、いかがであろうか?(2009/10/22)


この番組、ドラマ化に当たって、どの程度の脚色がなされているのかは不明だが、アリソン役のパトリシア・アークエットがはまり役になっていることや、デュボア家の日常生活や生活空間のリアルさが人気の一つであると私は思う。あまりにリアルなので(例えば、部屋の掃除や片づけが行き届いていないので、リビングやダイニングテーブルにはあれこれ物が置いてあったり、冷蔵庫には子供達の作った作品や予定やメモが貼ってあったり……)、まるでドラマではなくドキュメンタリーを見ているかのように錯覚する。

娘3人も美人三姉妹なんかじゃなく、ごくごく普通の女の子達だし、一つ現実的じゃない点を挙げるなら、誰かのブログにも書いてあったように夫のジョーが完璧なまでに優しく、深く深くアリソンを愛しているということ。夢を見て夜中に突然起きたアリソンに自分も起こされて話をつき合わさせる、当番で決めてある子供の迎えを突然変わってくれと言い出す、あるいは早朝呼び出されて出かけるので子供の朝の世話を全部任される、こんなことがしょっちゅうあってもジョーは「はいはい、美しい奥さんのため」と言って(「君は最高に美しい」なんて言葉を言ってくるダンナ、どのくらいいる?)、しょうがないなあ、と言いながら引き受けてくれる。
どう見てもアリソンはかなりの我儘女性にしか見えない。なのに、ハンサムで頭が良くて優しいジョーはアリソンのことを愛している。うーん、羨ましい。

個人的にはアリソンは私はあまり好きではない。どうみてもアリソンは自分勝手に見える。それは別の言い方をすると正直なのかもしれないが、どうしてジョーがアリソンと結婚したのか絶対に解せないのだ。まあ、それはもしかしてただのやきもちだったりして……。

アリソンは確かに正直であるがゆえに、見た夢のことやこれから起こるであろう不幸を見過ごすことが出来ず、周囲から見るとまるでパニックになっているヒステリー女に見えるような行動を取ってしまうのだろうと思う。そのあたりは自分をコントロールする術を身につけた方がいいかも、と感じるが(これはドラマだから、おそらく本物のアリソンはこのドラマのアリソンのようにパニクって仕事をしてはいないと想像する)、以前、「絶対に友達になれない女性」と思っていたアリソンが、最近の私は案外、気が合うかも、なんて気持ちにもなっている。

ジョーもすごくいい人だし、子供達もなかなかいいキャラクターである。ごくごく普通のジョーが父親であるが、娘3人も母親の遺伝子を受け継ぎ(アリソンも祖母が同じ力を持っていたというエピソードがあり、アリソンの弟も同様である)、不思議な力を徐々に発揮している。これから、どんな展開になるのか楽しみといえそうだ。日本では第4シーズンまで放送終了。2010年の春にはWOWOWで第5シーズン放送が決定しているということだから、春が待ち遠しい。

注目ゲスト
この番組では、映画ファンが楽しめるようなゲストも多く主演。キャシー・ベイカーはジョーの母親役のマージョリー・デュボア役として、アーリス・ハワードは刑事ケネス・プッシュ役として、アンジェリカ・ヒューストンは第4シーズンでは失踪者を捜索する会社「アメリティップス」の調査員のシンシア・キーナー役で出演、またケリー・プレストンは会社を辞めたジョーの共同経営者のメーガン・ドイル役、ネイブ・キャンベルはアリソンの関わる事件を取材する記者のデボラ役だった。そのほかにも様々な映画俳優・女優が登場した。第5シーズンはどんなゲスト出演のお楽しみがあるのか、期待が深まる。

追記:現在では、このドラマの放送は全部終了している。日本でも放送されたし、DVDもある。ネタバレになるので、どうなったのかは書かないが、今振り返ると、アリソンの吹き替えを松本梨香(ポケモンのサトシの声!)がしていたのだが、吹き替えではなく、字幕の英語音声で観ると、日本語版の時と印象が少し違って、ヒステリー女のようには見えない。吹き替えの声は合っていたと私は思うのだが、あのややオーバーアクト気味の吹き替えが、アリソンをイライラヒステリー気味のお母さんに見せていたのかも、と感じている。このあとの「CSI:サイバー」でのライアン役も見た目はアリソンと同じでも役は全く違うし、まだ私は未見の「6歳のボクが、おとなになるまで。」(2014年11月公開のチェック映画で紹介)の母親役では違った感じかもしれない。なーんて思ってしまったのでした。(2019/09/23)


出演者とキャストについて
パトリシア・アークエット(アリソン・デュボア役)
兄弟5人とも俳優。姉のロザンナ(「グラン・ブルー」等)、弟のデビッド(「スクリーム」等。「フレンズ」のコートニー・コックスの夫)は日本でも知られている。「インディアン・ランナー」で注目していた私には「トゥルー・ロマンス」の時の印象が強烈で、正直アリソンの役はちょっと意外だった。姉ロザンナの方が演技派というイメージがあるが、パトリシアもこの作品でエミー賞を受賞している。現在はアリソン役があたり役になっていてテレビでの仕事が中心なのだろうか? また映画でも活躍して欲しい。

ジェイク・ウェーバー(ジョー・デュボア役)
英国生まれ。ドラマを見たとき、「見たことあるな」と思ったけど、この人も映画界で活躍している俳優だった。私にはジョーの印象が強いので他の役は絶対に嫌だと思ってしまいそう。

ソフィア・ヴァジリーヴァ(アリエル役)
公開中の「わたしの中のあなた」でキャメロン・ディアスの長女役を演じている。

マリア・ラーク(ブリジット役)
ロシア生まれ。ちょっと生意気な次女ブリジット役をややぽっちゃり体形で上手に見せてくれた。かわいらしいというのとは違うけど、「こういう子いるよねえ」の感覚が実にリアルで面白かった。(2019/09/23)

ミランダ・カラベッロ(マリー役)
マリーは末っ子なので、日本では幼稚園くらいの年齢。印象的なシーンは、三姉妹の中ではかなり小さいこの年齢で母親のアリソンの力の遺伝を感じさせるテレビ視聴の場面。砂嵐状態の画面を見つめてゲラゲラ笑いをしている。ブリジットが「マリーにはあのテレビが見えるんだって」と番組の面白さを伝えたシーン。マリー、本当にかわいかった!(2019/09/23)

ミゲル・サンドヴァル(マニュエル・デヴァロス役)
多くのドラマにもゲスト出演し、映画界でも味のある脇役として活躍中。第4シーズンは出番が少なくて残念だった。次シーズンはもっと出番があるといいのだが。
「レポマン」(1984年)、「シド・アンド・ナンシー」(1986年)、「ジュラシック・パーク」(1993年)、「美しい人」(2005年)などに出演。

デビッド・キュービット(リー・スキャンロン役)
英国生まれ。テレビ界ではさまざまな人気番組にゲスト出演しているよう。映画では「K2/ハロルドとテイラー」(1991年)、「生きてこそ」(1993年)、「アリ」(2001年)などにも出演。

 

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