リベンジ②

リベンジ 出演者とキャストについて
エミリー・ソーン(本当はアマンダ・クラーク)
主人公。類い希な知性と行動力の持ち主。少女アマンダは友達のジャックに淡い恋心を抱いていた。愛犬サミーをジャックに預ける。エミリーとなって再会は出来たものの、真実を告げることが出来ないので、再びわき起こる恋心は心の奥底にしまい込む。また、復讐のためにタケダに武術指導を受けていたときに知り合ったエイダン・マシスと恋人同士。そして、ハンプトンに戻った今、復讐のためのステップとしてグレイソンの跡取り息子ダニエルと結婚するために近づくという複雑な状況に。こうした恋の問題だけでなく、アマンダは少年刑務所で一緒だったエミリー・ソーンと入れ替わるという作戦でハンプトンに戻るため、様々な手を打っていることになり、ノーランの助けもあるとは言え、常に綱渡り状態であるのも確か。第1シーズンでは、ハンプトンには現れない約束になっていたアマンダになりかわったエミリーがやって来て、ジャックといい雰囲気になってしまう。また、かつて少女のアマンダに取材し、デビッドの本を書いたジャーナリストの登場や里親の元にいたときの兄という人物も現れたり、予想外の展開に対処する場面も多々あり、その機転の利かせどころも見所と言えば見所か。
演じたのは、エミリー・ヴァンキャンプ
1986年生まれ。カナダ出身。「エバーウッド 遙かなるコロラド」で人気が出たとのことだが、私がはじめて見たのは「ブラザー&シスターズ」。この作品でも、「リベンジ」でもなかなか複雑な家庭の女性を演じているのを見ると、「エバーウッド 遙かなるコロラド」でもそうなんだろうか、なんて単純に思ってしまうが、「リベンジ」を見ると、「ブラザー~」からの彼女の成長ぶりが見える気がする。今後も注目の女優。

ヴィクトリア・グレイソン
コンラッド・クレイソンの妻であり、ハンプトンの女王と言われている。飛行機爆破テロの当時はデビッドと不倫の関係。どうやらヴィクトリアはお金と地位のためにコンラッドと結婚したらしい。その時はコンラッドを本気で愛しいたと言い、結婚していたコンラッドを略奪愛で奪って結婚した。だが何故かデビッドと不倫の関係になって、コンラッドの悪事に荷担してしまうことになった、というような話をにおわせているが、私はそれも怪しいなあと思う。というのも、ヴィクトリアは父のいない貧しい家庭で育ち、母は次々と男を変え、年頃のビクトリアにも手を出すような男もいて……と環境は最悪。その上、第3シーズンでは、隠し子やフランス留学中の恋人とかいう人物も登場。ヴィクトリアはデビッドが最愛の人であり、自分がしてきたことは子供達を守るためにやったことだと言い訳するが、観ているうちにただ自分の保身(お金や地位)のためのようにしか見えなくなってくる。そのすさまじい執着は、第4シーズンのストーリーではどう見せるのか。
演じたのは、マデリン・ストウ
1958年生まれ。マデリンは私には映画女優としての記憶が強いが、ここ数年ご無沙汰って感じでどうしているのかあ、と思ったらこのドラマで再び注目。実は私は2000年以前の彼女の作品は結構見ているが、あまり好きな女優ではなくて、久しぶりに観て年齢は感じるものの、変わっていないなあ、と思ったのが本当のところ。こういう悪女的な役柄のイメージはなかったのだが、ヴィクトリア役を観てみると案外合ってる?

ノーラン・ロス
アマンダの復讐を陰で助けるIT長者の青年。コンピュータの天才であり、自社ノルコーブの成功でIT界の寵児ともてはやされている面も。当然頭の回転がよく、そして天才にありがちなかなりの皮肉屋。ポーター兄弟を気にかけているらしく、人付き合いが下手なノーランが友達になろうとしているが、ドラマが進むにつれて本当の友達に。ドラマ登場時は風情も雰囲気もいかにもアキバ系オタクの感じが漂っていたが、回を追うごとに髪型も服装もお洒落に。独特の話し方と皮肉は全編で見られる。そこが好きか嫌いかの分かれ目かな。多分、登場する若手俳優=キャラクターはそれぞれに個性的なので女性ファンの好みが分かれると思うのだが、私は登場人物の中では一押しのキャラクター。天才故に気まぐれで変人の大金持ち、といった印象とは裏腹に今では音信不通の両親との諍いが彼のトラウマにもなっているらしく……。また、どうやらバイセクシャルのよう。
演じたのは、ガブリエル・マン
Starlight Cafeへ。

ジャック・ポーター
アマンダの幼馴染みであり、初恋の相手。飼い主がいなくなってしまうアマンダの愛犬サミーを引き取って預かっていた。ジャックもアマンダが好きだったようで、自分の船に「アマンダ号」と命名している。父がバーを経営しているので、その店の手伝いをしているが、父が亡くなった後、店を継ぎ、高校生の弟デクランの保護者に。サミーを散歩させているときにハンプトンにやってきたエミリーと出会い、ほのかな恋心を抱きつつも、エミリーからはダニエルと婚約すると言われ、途中から現れたアマンダ(本当はエミリー)を本人と信じて(おそらく)彼女を結婚したが、本当の気持ちはどうなんだろう? 心の奥底ではエミリーが本当はアマンダなのではないか?と思っていたようだし、このドラマの恋の行方は複雑すぎてよくわからない。ジャックは真面目で誠実で一本気な人だ。ノーランもダニエルもお金持ちで素敵だが、やはり結婚するならジャックか? 第3シーズンではダニエルの幼馴染みのマルゴーと結婚しようと思うくらいいい感じになるが、野心家の彼女とはうまくいかないと判断して別れた。第4シーズンではどうなるのか? デクランの彼女であり、不倫の子としてデビッドとビクトリアの間に生まれたダニエルの妹シャーロットのことを気にかけているが、シーズンラストでは意外な展開で終了して、今後が気になる。
演じたのは、ニック・ウェクスラー
1978年生まれ 「ロズウェル/星の恋人達」のカイル役を演じていたとのことだが、私はこのドラマは未見なのでわからない。他に日本でも放送されているドラマにゲスト出演などしているよだ。「リベンジ」でのジャック役は私には彼ははまり役と思えるのだがどうだろう? この役でファンも増えたんじゃないかなあと勝手に想像するのだが……。ノーラン、ダニエル、エイダンと比べたら一番常識人で普通。親しみやすいジャックの雰囲気を醸し出していると思う。

コンラッド・グレイソン
ビクトリアの夫でグレイソン・グローバルのCEO。父親が創業者で息子のダニエルに跡を継がせようと考えている。デビッドを陥れた犯人の一人であり首謀者。抜け目ない男である。多分、ビクトリアと結婚したときは彼女を愛していたのかもしれないが(と言っても、彼もビクトリア同様に様々な女性がいて誰にでも同じことを言っているようでもあり真実は不明)、劇中では夫婦喧嘩と皮肉ばかり。他人がいるときとメディアの前でだけ幸せな家族を演じている。ダニエルに会社を譲ったあと、ニューヨーク州知事に立候補。あらゆる手で当選したが、病気で辞任に追い込まれ……。
演じたのは、ヘンリー・ツェーニー
1959年生まれ。カナダ出身。映画、ドラマ両方で確約する俳優だが、私には「ミッション・インポッシブル」の時の印象が強烈。この「リベンジ」でもコンラッド役はかなり強烈だ。

ダニエル・グレイソン
コンラッドとビクトリアの息子。二人とも息子を溺愛しているが、ダニエルもシャーロットも両親の不仲のことは気付いていて飽き飽きしている。第1シーズンではダニエルはかなりマザコンに見える。良家の坊ちゃんなら仕方ないかな、という雰囲気が漂う世間知らずな息子といった感じ。その分、悪意がなく純粋でもあり、エミリーが復讐の足がかりとするのはかわいそう、ドラマを観ていて思ってしまうくらい頼りなさもある。しかし、進展するにつれ、変化していくダニエルを最後まで好き、と思えるだろうか? 第3シーズンでは、やはりコンラッドの息子、と感じてしまったのだが……。
演じたのは、ジョシュ・ボウマン
1988年生まれ。英国出身。ノーラン役のガブリエル・マンが英国人ぽいなあ、と思っていた私だが、ダニエル役のジョシュ・ボウマンが英国人だったとは! 彼も今後注目の俳優。英国人だから、私の個人的な意見としてはやはりコスチュームものを観たいなあ。

シャーロット・グレイソン
ダニエルの妹。コンラッド、ビクトリア夫妻に育てられたが、本当の父親はデビッド・クラーク。そのことを知ってショックを受けたシャーロットだが、後にシャーロット・クラークと名乗るようになる。典型的なお嬢様と言える彼女は、デクランと知り合ってどう変わっていくのか、そこが見所のひとつかなあと思っていたのだが、どうやらそうではない様子。エミリーは、シャーロットが異母姉妹と知って彼女を気にかけているが、その真実を知らないシャーロットは、一度はエミリーを姉のように慕うものの、第3シーズンでは快く思わなくなる。第2シーズンでデクランをグレイソン・ビルの爆破事故で失い、打ちのめされたものの、何とか立ち直って第3シーズンで登場。でも、ちょっとビクトリアに似てきた? 次シーズンではどんな行動を見せるのだろう? 
演じたのは、クリスタ・B・アレン

デクラン・ポーター
ジャックの弟。高校生。店に来たシャーロットに一目惚れしてアタックの末、彼氏となったが、お金持ちのお嬢さんである彼女の行動に振り回されている感じも? 可愛い青年が今後どう成長していくのか、と気になってもいたが、第2シーズンでよそよそしい態度のシャーロットと仲直りしたくてグレイソン・ビルに会いに行った時に爆破に巻き込まれて死亡する。ちょっとがっかり
演じたのは、コナー・パオロ

アシュレイ・ダヴェンポート
エミリーの英国出身の親友として登場するが、エミリーにとってはグレイソン家に近づくための足がかりでしかない。アシュレイ自身もビクトリア達同様にかなりの野心家。上流階級に憧れ、その世界に食い込むためにグレイソン家の専属パーティープランナーとなる。あの手この手でグレイソン家に食い下がるが、第3シーズンではついに英国に帰国せざるを得なくなる。
演じたのは、アシュレイ・マデウィ

アマンダ・クラーク(本当はエミリー・ソーン)
少年刑務所で本物のアマンダ・クラークと親友になり、出所後に彼女の復讐計画を手伝うことに。その作戦は、まず最初に二人が入れ替わるということ。大金を受け取りテロリストの娘という烙印と共に生きるアマンダとしての人生を生きていたが、ビクトリアが雇っていた探偵フランクがこの事実を突き止めて訪ねてきたため、アマンダはフランクを殺してしまう。そして、ハンプトンへエミリーを訪ねてやって来た。アマンダとしてジャックと知り合い、本気で好きになってしまう。ハンプトンを出て行く予定だったが、結局ジャックと結婚。ジャックと二人アマンダ号で出かけた際にグレイソンの陰謀により死ぬことになってしまう。
演じたのは、マルガリータ・レヴィエヴァ

エイダン・マシス
エミリーの復讐を助ける仲間であり、恋人。エイダンはグレイソン・グローバルの取引相手である日本人投資家タケダの有能な英国人部下マシスとして近づいてくる。実はエミリーとエイダンを助けていたタケダ自身もグレイソンへの復讐が目的であることが、ストーリーが進展するうちにわかる。エイダンは妹が誘拐され、父は彼女を救うために飛行機爆破テロの際に爆弾とは知らずに荷物を積み込む仕事をさせられ、さらに殺されたのだった。エイダンが真実を知るのはかなり後だが、当初は行方不明の妹を捜すために協力していた。誘拐犯を見つけ復讐は果たしたが、その無意味さに気付き、エミリーに復讐を辞め、すべてを捨てて二人で新しい人生をはじめようと話すが、どうしても諦められないというエミリーを見捨てることが出来ずに手伝い続ける。しかし、最後の最後でビクトリアの罠にはまり命を落としてしまうのだ。エイダンの人生は辛いことの連続。ノーランともジャックともダニエルとも違うタイプの彼は、強靱な意志を持つ武道に優れた男性だ。頭もいいし、スーツ姿は隙のないビジネスマン。だが、暗い影が漂う。それは「憂い」というよりも復讐という憎悪が見せる「苦しみ」。エミリーとの新しい人生を心から望んでいたが、夢で終わってしまう。最後は死ぬんだろうと予想していたが、それはドラマの最終回で、「ジャックと幸せになってくれ」って感じで死ぬ展開を私は想像していた。あ~、途中で死んでしまうとは! 大きな戦力を、そしてエミリー自身の心の支えを失って、どうなっていくのか……。
演じたのは、バリー・スローン
1981年生まれ。英国出身。バリー演じるエイダンはノーラン、ジャック、ダニエルと共に女性ファンを分ける存在ではないかと思う。エイダンのような陰のある男は虜になる女性も少なからずいる。バリー自身はダニエル演じるジョシュ・ボウマン同様に日本ではこの作品で知られた俳優だろう。2013年の「ブラインドフィアー」という作品は2014年1月11日に日本でも公開しているようで、主演がミシェル・モナハン、共演はマイケル・キートンのサスペンススリラーということだ。

サトシ・タケダ
エミリーの武術の恩師。どうやらデビッドと友人?だか、ビジネス上のつきあいだったのかは明らかにされないが、知り合いだったらしい。苦しむエミリー(当時はまだアマンダ)を助けるタケダは武道の達人であり、仕事上でもかなりやり手のビジネスマンであることはドラマの中からよくわかる。ただ、エミリーやエイダンを助けてきたのは自分自身のグレイソンへの復讐でもあったことが話が進むにつれ見えてきて、善人なのか悪人なのかの曖昧に……。真田広之が演じた第1シーズン中はとてもミステリアスな日本人のイメージで登場していたが、第2シーズンにケイリー=ヒロユキ・タガワにバトンタッチしてから、エミリーとエイダンを利用しているような感じも漂ってきた。
演じたのは、真田広之とケイリー=ヒロユキ・タガワ
真田広之(第1シーズン)
東京都出身。子役出身の彼がジャパンアクションクラブ(JAC)在籍時代からファンを続けけている私としては、こうしたドラマで姿を観られるのは嬉しい。「LOST」の方はまだ観ていないのだが、出来ればもうちょっと出番が多いとね。出演作品はたくさんあるので、あえてここではあげないが、まだ日本人を取り上げていないスターコーナーで是非紹介したい俳優なのだ。

ケイリー=ヒロユキ・タガワ(第2シーズン)
1950年生まれ。東京都出身。父親が米軍に勤務する日系二世で母親が元宝塚女優とのことで、5才の時に両親と渡米して米国籍となったということだ。映画、ドラマ両方で活躍している東洋人俳優の一人と言っていいだろう。映画での脇役も重要な役が多い。「リベンジ」では、演じるタケダ役が最初は真田広之だったから、突然ケイリーに変わってあまりに印象が違うので戸惑った。真田広之と再共演の映画「47RONIN」では徳川綱吉役。

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