ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル②

The Practice 出演者とキャストについて

ここではメインの出演者とキャストについて紹介していますが、
第4シーズンまでしか観ていないのでそこまでの出演についてとなります。(2003/05/03)


ボビー・ドネルはこんな人(声:藤原啓治)
 事務所のリーダーであり、有能な弁護士だが、刑事事件を専門的に扱っているせいなのか経営は苦しい。リンジーが来てから、タバコ会社との訴訟や麻薬ディーラーの弁護などを彼女が担当して、持ち直したようである。父親(チャールズ・ダーニング)は、大手弁護士事務所が入っているビルの清掃人。そんな環境で育った彼は、少年時代から大人になったら弁護士になって見返してやると思っていた様子。念願かなって弁護士にはなり、自分の事務所も持ったが、汚い手を使ってでも裁判に勝つ悪徳弁護士事務所といった印象を周囲に与えており、弁護士仲間の間でも、検察側でも孤立した存在とも言える。
 また、不治の病で入院中の母親を15歳の時に自らの手で安楽死させるという経験をしており、何も出来ずに息子にそれを託してしまった父親との確執が長年続いていた。この経験はボビーの中では大きな負い目となっており(当然だが)、安楽死がらみの裁判の時には彼にしては珍しく感情的になったこともあった。父とはリンジーと結婚するにあたり、彼女の助言もあって和解した。
 第4シーズンラストでリンジーとついにゴールインしたボビーだが、どうやら事務所に彼女が来た当初は事務所のメンバーには内緒で一度交際していたようである。番組スタート時には別れており、リンジーの親友ヘレンとボビーは付き合い始める。リンジーはボビーを忘れられないようだったが、親友のためにも自分の気持ちを隠していた。しかし、ある事件をきっかけにボビーとヘレンは別れることになり、その後しばらくしてリンジーとよりを戻した。この二人の恋の行方もファンには気がかりなひとつだったと思う。今ひとつ結婚に踏み切れないボビーに「本当に大切なのはリンジーだ」と気付かせたのは、残業後に事務所内でリンジーが何者かに刺され重傷を負うという事件。病院でのプロポーズは状況としてはいいとは言えないけど、やっぱり感動的だった。

演じているのは、ディラン・マクダーモット
彼が観たくて見たくて、ずっと地上波での放送を希望していた私のお気に入り俳優の一人。かなり複雑な生い立ちの持ち主のようだ。大学の演劇科を卒業。舞台で活躍しながら、映画デビューは1987年の「ハンバーガー・ヒル」。日本では「マグノリアの花たち」でジュリア・ロバーツの相手役を務めた時に注目された。映画出演は主役と言うよりも脇役で味を出していると言う感じ。私は個人的には好きな作品も結構あるが、興行的には大ヒットと言えるものはない。「マグノリアの花たち」やイーストウッドと共演した「ザ・シークレット・サービス」は日本でもよく知られている作品だけど、彼自身は「マグノリアの花たち」では出番は少ないし、「ザ・シークレット~」では途中で殉職している。
ホーム・フォー・ザ・ホリディ」ではヒロインのクローディアの弟役のロバート・ダウニー・Jr.もよかったが、私にとっては何と言ってもディラン・マクダーモット。「ブルー・イグアナ」を観て以来ファンの私には、一にも二にもここでは彼しかない。私がクローディアなら彼に言い寄られたりしたら、最後の瞬間にも冷静でいられるだろうか? と疑問も感じるが、現実問題としては、やはりクローディアと同じ行動をとってしまうのだろうと思う。そこが妙に共感できて何だか悲しくなってもしまった。ディランの新作は日本では2002年冬に「テキサス・レンジャー」が公開された。残念ながら、観にいけなったが……。ようやく、関東でも「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」が地上波で放送されたのに、第4シーズンで終了してしまい、私の日常のささやかな楽しみが奪われてしまった(がっかり)。また続きを再開してほしいものだ。。Starlight Cafeへ。当サイトでは「DARK BLUE/潜入捜査」も紹介。

リンジー・ドールはこんな人(声:加藤優子)
 ハーバード大卒の才媛。検事のヘレン・ギャンブルとは同じ大学の親友。意見が違うことがあって対立することはあっても、後に広い部屋を二人で借りてルームシェアリングするくらい仲がいい(リンジーとボビーの結婚で同居人をなくしたヘレンは次にエレノアを同居人に)。美人で有能な弁護士の彼女が何故、小さな個人の弁護士事務所であるドネル事務所に就職したのか謎。弁護士としてある程度の経験を積んだ彼女は本来の希望である刑事事件ではなく民事を扱う仕事がしたいと、別の大手弁護士事務所への転職も考えたほどなのに……。
 優秀であるが故か、正しいと信じることは曲げないタイプ。自分の意見も誰にでもはっきりと言える気の強さも持ち合わせているが、気丈な彼女もさすがに修道女事件がらみで、残業後一人で残っていた事務所で犯人に刺された後は、精神的に不安定になった。
 美人なリンジーにはいつも彼氏がいるのだろうと思ってしまうが、このドラマの性質上でもあるのか浮いた話は出てこない。会話の中でドネル事務所に就職した当初、ボビーと密かに交際していたようだが、番組開始時には二人の関係は終わっている様子だった。その後、ボビーはリンジーの親友ヘレンと付き合うようになり、リンジーは今もボビーが忘れられない自分に気付く。が、親友の為に身を引こうと決意。ボビーとは友達、と二人を応援するが、結局はボビーとヘレンはうまくいかず、リンジーとよりを戻す。ボビーとリンジーの交際が事務所の中でも公認となったことで、何かとトラブルも起きたが、ついに第3シーズンラストでボビーはリンジーにプロポーズ。第4シーズンは二人の結婚への準備も平行して描かれ、結婚式・披露宴のことでいろいろともめた末に(よくありがちなことだが。ボビーは自分の母親のウェディング・ドレスをリンジーに着て欲しがり、リンジーは自分で選んだドレスがいいと喧嘩に。このシーンには、どんな男も少なからずマザコンだという言葉が私の頭をよぎった。やはり、母親は無条件で自分に愛情を注いでくれる最初の女性だから、男は幻想だと知りつつも結婚相手に母親を重ねるものなのかも。)ラストでは、野球場での結婚式にこぎつけることになった。TVKでの放送はここで終了。あー、続きが観たい。

演じているのは、ケリー・ウィリアムズ
番組開始当初はまだ新人弁護士といった印象の彼女も第4シーズンではすっかりベテラン。それと共に女子大生風だった雰囲気も大人の女性へと変貌した。フランス語とスペイン語も話すというケリーは、まだまだ若い感じはするものの、もう結婚して子供も二人いるという。これからが期待の女優。このサイトでは、ダーモット・マローニーと共演の「ラスト・パラダイス/暑い砂浜の戦士たち」、ティム・ロスと共演した海外ドラマの「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」を紹介。「ラスト・パラダイス/暑い砂浜の戦士たち」では、高校卒業を控えた女子高生役を初々しく演じていた。「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」では、やはり有能な心理学者のジリアンを演じていた。おもな出演作は、「タイムマシーンにお願い」、「ヤングライダーズ」、「アース2」、「ピケット・フェンス」などの海外ドラマにゲスト出演しているよう。是非、チェックしてみて!。

ユージン・ヤングはこんな人(声:乃村健次)
 元私立探偵だった弁護士で変り種。腕っ節の強さと強引な弁護の進め方は、相手に有無を言わせぬものがある。それも探偵だったからか……。その前職の知識とコネをフルに活用しての仕事ぶりという感じ。検事だけでなく弁護士にも嫌われることがあるが、彼も自分のゆるぎない信念と理想が、歪んだ現実と世間の目にさらされて、そのせめぎあいに苦悩することもままあり、それを人には見せないだけに誤解もされる。だが、ボビーにとっては、初期の頃から同僚のようで片腕とも言える信頼できる存在。
 家庭内は、あまり幸福とは言えない状況。妻から弁護士という職業を理解されず、離婚に至る。一人息子は妻と共に生活し、ユージンは父親として何かと力になろうとするが、空回りすることも……。10代の息子にとっては微妙な時期、悪い仲間に片足を入れている状態でユージンの悩みの種でもあるといったところか。

演じているのは、スティーブ・ハリス
ニコラス・ケイジ主演の「ザ・ロック」、ゲーリー・シニーズ主演のテレビ映画「George Wallace 」(これが観たい)などに小さな役で出演しているようだ。近年はクレア・デーンズ主演の「モッド・スクワッド」、トム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」などがある。

エレノア・フラットはこんな人(声:一城みゆ希)
 エレノアもボビーの古い友人のよう。かなりぽっちゃりとした体格と勝気な性格は、やはり印象的。女性メンバーの中では、おそらく一番年上で経験も豊富。それが、彼女のプライドでもあるようで、おろそかにされた時の怒りは強烈。だからと言って「お局さま」的存在と言うわけではなく、協力できるときは目一杯力も貸してくれる人のいいところもある。それを依頼人に利用されてしまうことも……。
 自分の体型を気にしていないような素振りで仕事一筋のような見せつつも、少しは素敵な恋もしたいと思っているようで、インターネットで知り合った男性と交際しようとしてトラブルに。小さなトラブルだったはずが、後の大事件へと発展して、観ているこちらも目が離せない展開となった。ちょっと恋とは縁遠い女性のようだが、今後はどうなるのであろうか? リンジーがボビーと結婚することになってヘレンのルームメイトになった。

演じているのは、カムリン・マンハイム
おそらく、この番組のエレノア役で日本でもよく知られるようになったであろうカムリンは、映画でも多数の出演作があるようだ。脇役でいろいろ出ているらしいので、是非、映画での彼女もチェック!
追記:当サイトで紹介の「パーソン・オブ・インタレスト犯罪予知ユニット」に出ていました。悪役というべきなのか、主人公のジョンやハロルドと対立する立場の人間の役でした。(2019/07/24)

ジミー・バルッティはこんな人(声:茶風林)
 ボビーの大学時代の同級生で、卒業後も友人づきあいがあった銀行員。弁護士の資格をもちながら、何故行員になったのかは不明。ただ、番組開始当初から、ボビーが融資を依頼する友人として登場して、自分の独断で倒産しそうなドネル事務所に融資したことが会社に発覚し、解雇に。その後、ジミーに義理立てしたボビーが自分の事務所に雇い入れ弁護士としての人生をスタートさせた。親切で人がよく、嘘が苦手なタイプ。そのあたりは、おそらくかなり大勢の弁護士が存在し、仕事の奪い合い状態であろうアメリカを想像すると、この仕事には向かない性格かもしれないと思う。潰れそうな事務所に弁護依頼を増やそうとTVコマーシャルに出演するなど、彼なりのアイデアではあったが、逆に周囲にひんしゅくを買った。
 母親思いの息子だが、心から愛する母親が実は同性愛者だと知らされ、強いショックを受けた。その反動というわけではないのだろうけど、かなり年上の美人判事キトルソンと恋人関係になるが、修道女がらみの事件がもとで結局は破局。

演じているのは、マイケル・ダバルッコ
彼もキャムリン同様にこのジミー役で日本でも知られるようになったと思うが、やはり映画出演作も多い。ビデオでチェックしてみたいものだ。

レベッカ・ワシントンはこんな人(声:加藤沙織)
 彼女はボビーが事務所を開いたときからのメンバーのよう。事務所の事務すべてを取り仕切り、弁護士達の秘書的存在でもあり、また一般の人から見た目で彼らにアドバイスもする。だが、途中で自らも弁護士になるために仕事が終わった後に夜学で勉強してきたことをあかし、ついには念願の弁護士になる、かなりの努力家だ。最初は事務員だったせいなのか、事務所の中でも中立的な立場を守っているようで、喧嘩になりそうな同僚達の仲裁役といった雰囲気も……。彼女が弁護士になったことで、事務員の席が空き、若いルーシーが採用になった。
 レベッカのプライベートは、あまり明かされていないので不明。今後のシーズンで紹介されるのだろうか?

演じているのは、リサ・ゲイ・ハミルトン

ヘレン・ギャンブルはこんな人(声:高山佳音里)
 ヘレンはリンジーと同じハーバード大学卒で彼女の親友でもある。検事補として、その敏腕振りを発揮。検事局でも評価されているキャリアウーマンだ。親友リンジーと一緒に仕事がしたいとを検事局に誘ったり、二人で弁護士事務所を開こうと言うが、リンジーは悩んだ末、結局ドネル事務所を離れることが出来ず、その夢は果たされなかった。ヘレンはドネル事務所をよく知っていることから、彼らが弁護を担当する裁判の時には検事を任命されることもしばしばある。ボビー同様に親族(祖母)を安楽死で失っているため、冷静沈着なヘレンもこの手の裁判の時は理性を失うほど、感情的になり入れ込んでしまう傾向あり。負け続きで検事局の威信に関わる状況に追い込まれたときには、被害者に対してやりすぎと感じるような手を使った事も……。恋愛はしたいと思っているようだが、現実的には仕事が忙しすぎて思うようにはいかないよう。ボビーと恋人同士になったものの、仕事上の考え方が合わず、別れた。第4シーズン時点ではフリー。同僚の検事補リチャード・ベイからのアピールをうまくかわしている。

演じているのは、ララ・フリン・ボイル
ララと言えば、今は男性がらみのスキャンダルの情報ばかりが最近は多い感じがするが、やはり「ツインピークス」のドナ役。このドラマはアクの強い女性が多く登場したが、ドナはとても印象深かった。女子高生役だった彼女も今や30歳で、「ザ・プラクティス」では強気の有能検事役。時の流れを感じてしまう。映画にもたくさん出演している。彼女の出演作品の中では、当サイトでは「ケロッグ博士」を紹介。

ルーシー・ハッチャーはこんな人(声:そのざきみえ)
 レベッカが弁護士となったことで事務員の空が出来、採用された。初めは、今時の女の子風で服装もおよそ弁護士事務所向きではないし、おしゃべりですぐに口を挟むし、といった具合が、周囲に馴染んでいなかったが、第4シーズンではすっかり仲間となっている様子。部屋を投撮されたりユージーンの息子に恋されたりと、トラブルもあり、一度は事務所を辞めたいとボビーに告げたこともあった。

演じているのは、マーラ・ソコロフ
人気ドラマ「フルハウス」(当サイトでも紹介)での次女ステファニーの親友ジア役で日本でもおなじみ。今後の活躍を期待しよう。

今回の更新で内容の修正・加筆をしています。(2019/07/24)

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