トム・クルーズ

Tom Cruise

かつてブラットパック(BP)の一員と言われていたトムも今は大スター。近寄りがたい場所にいる人ではあるものの、彼の笑顔そのものは昔とちっとも変わらず、さわやかなアメリカ青年そのもの。気取りも感じられないし、親しみやすさを常に漂わせている。皮肉屋(私もそう言われるけど)なら、「人気取りのため」と言うところだろうと思うけど、そう言う人も実際いるだろうけど、私は彼の気取らない笑顔をやはり信じてしまう方。

当然、私がBPファンであることもあるし、彼の作品を長年見続けてきたこともその一因。トムはいろいろ噂もあるし(結婚や宗教やモロモロ)、見るからにナイスガイの風情が彼のすべてだとはもちろん言わないが、彼は「映画」や「エンターテイメント」の本質を知っている人なんだろうな、と思う。それを提供し続けることがスターとしての役目とわかっている。そこに彼のすごさを感じてしまうのだ。

「アウトサイダー」では目立たなかったが、86年の「トップガン」では日本でも人気に火が付いて、以降、ファンはかなり増えたと思う。「7月4日に生まれて」では、演技派を目指しているとか言われたりもしたが、そこにこだわらずに作品選びしてきた彼の目は、私は正しかったと思う。そんな彼の作品の中で私が好きなのは、ダスティン・ホフマンとの共演が印象的だった「レインマン」、一皮むけたと思える「ア・フュー・グッドメン」、そしてスポーツ・エージェントを演じた「ザ・エージェント」。

オリジナル版の海外ドラマ「スパイ大作戦」(当サイトでは「新スパイ大作戦」を紹介)が好きな私としては「ミッション・インポッシブル」をあげたいところなのだが、シリーズはまだ続いているので、先のお楽しみとして今は保留。先日観た「オブリビオン」では年を感じさせない彼に驚きつつも、ずっとそのままでいてほしいなあ、と再確認してしまったのであった。(2014/12/07)


映画代表作品:「アウトサイダー」(1983年)、「トップガン」(1986年)、「レインマン」(1988年)、「ハスラー2」(1986年)、「ザ・ファーム/法律事務所」(1993年)、「ミッション:インポッシブル」(1996年 製作兼出演)、「ザ・エージェント」(1996年)、「ラスト サムライ」(2003年 製作兼出演)、「ワルキューレ」(2008年)、「アウトロー 」(2012年 製作兼出演)
当サイトでの紹介作品:「アザーズ」(2001年 製作総指揮)
管理人のおすすめ作品:「トップガン」(1986年)、「レインマン」(1988年)、「ア・フュー・グッドメン」(1992年)、「ザ・エージェント」(1996年)、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)。トムも私の中ではある意味、どの作品をおすすめしても良い俳優の一人である。社会派的な作品もいくつかあるが、やはり彼の作品は「ハリウッド映画」として楽しめる、そこに尽きると思う。また、近寄りがたい端正な二枚目ではなく、いわゆる三高の印象とも言えないのに、やっぱりかっこいいのだ。若い頃からあまり変わっていない外見も印象もいい(それは成長がない、という意味ではなく、きっと彼の本質は変わっていないのだろう。だから顔の見た目も印象も大きく変化していないのだと思う。もちろん、年をとってシワは増えているけど)。これからもアクションに期待しつつ、でも体には十分気をつけてファンを楽しませてほしいなあ。(2021/05/03)

              

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