ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル①

The Practice 1997~2004年 アメリカ

このドラマについて
ボストンで活躍する弁護士達のドラマ。と書くと、「アリー・myラブ」を想像してしまうけど、個性的なメンバーが揃っている点では似ていても、こちらは刑事事件が専門の事務所で血生臭い事件や厳しい状況にも何回も遭遇する上、経営的に苦しいという難題を抱えている事務所。フィッシュ&ケイジ事務所のような華やかさもリッチな雰囲気も余裕も漂わない。裁判に勝つためには汚い手段も使う、と言われるこの事務所をひきいるのは、優秀な弁護士としても有名なボビー・ドネルだ。探偵あがりの黒人で強面のユージン、口は少々悪いが経験豊富の、ちょっと体格のいいエレノア、この事務所では珍しくハーバード大卒で才色兼備とも言えるリンジー、そして秘書として事務員として事務所を切り盛りするレベッカ。ここにボビーの大学時代の親友であり、弁護士の資格をもちながらも銀行員になってしまったジミーが、ボビーからの融資の件を断れずに資金を用立てたことが原因で失職し、転がり込んでくる。この個性的な面々と法廷で闘う検察側もまた個性的な検事達。その一人、ヘレンはリンジーの大学時代からの親友である。
事務所に依頼される様様な事件をどのように分析し、裁判で勝負するのか、その緊迫したシーンと彼らの個人的な私生活の部分での悩みなど見所は盛りだくさん。とにかく一度観てみれば、このドラマの面白さの魅力のとりこになること間違いナシ。
「アリー・myラブ」のプロデューサー、デビッド・ケリーがこちらの番組も担当しているので、両方のドラマ共通の事件を題材にしたエピソードも作られた。民事事件専門のフィッシュ&ケイジ事務所に刑事事件の依頼が来て、経験豊富な事務所のボビーが弁護を協力するというものだった。前編が「アリー~」の方で放送され、後編が「ザ・プラクティス」。面白い試みだった。ファンとしては舞台となる町が同じボストンなんだから、実際のところ、もっと出くわしたりしてもいいのかも……なんて風にも考えてしまうが、それは欲張りすぎですね。


日本での放送が始まる前から、この番組が観たかったのは、ひとえに大好きなディラン・マクダーモットの弁護士姿を観たかったせい。その一言に尽きると言ってもいいくらい観たかったドラマのひとつ。でも、実際に観たこのドラマは、彼の魅力だけでなく、その内容も、また他の出演者達も非常に魅力に溢れたものであったのだ。毎週、この時間が楽しみであり、自分の実生活さえ忘れるほど入り込めた一時間でもあった。私が観ていた地上波では第4シーズンで放送が終わってしまったのが、悲しい……。

内容は事務所で扱う事件の法廷での弁護シーンだけでなく、その中に担当弁護士達の葛藤や悩みなども盛り込まれていて、そこから伺うことの出来る彼らのキャラクターや私生活など、それぞれのキャストがきちんと作りこまれていることが、ドラマの内容を深くしていると思う。こうしたあたりが、海外ドラマの魅力のひとつともいえるのだが、その丁寧さはこのドラマに限らず、やはり脱帽もの。

個人的な見解として言わせていただくと、長寿番組の秘訣はそこにあるのだと私はずっと考えている。そうした番組は、「これはドラマなんだけど、でも、自分にとってすごく身近である」感覚がある。海外ドラマだからこそ、私達にとっては身近ではない別物であるはずなのに、日本のドラマ以上に自分の生活に身近な感じになってしまっているこの矛盾に、違和感も感じない。断っておくが、それは、ドラマの内容にどっぷり浸かって現実と虚構の区別がつかない状態とは全く違う。毎週の特定の一時間、その間だけ、「そこ」の住人になれるひととき、それが平平凡凡な毎日を送る一ファンの楽しみでもあるのだ。(2003/05/03)

追記:この番組も結局最後までは観られていない作品の一つで非常に心残り。また最初から全部観たい気持ちなのだが、この作品は最後の第8シーズンでディランに代わり、ジェイムズ・スペイダーがアラン・ショアという弁護士で登場し、スピンオフで「ボストン・リーガル」が作られた。なので、そこも含めて一気に観たいのが本音。(2019/07/24)

ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル② 出演者とキャストについて

ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル①” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です