荒野の七人②

The Magnificent Seven  エピソード紹介
この番組はテレビ東京で2001年8~9月の土曜深夜に放送(後半は変則での放送)されていました。私はこれを録画して観ていました。スーパードラマで放送したときは加入していなかったので、見られませんでした。2004年3月末~4月にかけて、テレビ神奈川で放送がありましたが、放送されたエピソードは1話、2話、7話、8話、9話です。せっかくの放送なので、全部放送して欲しかったです。
このエピソード紹介については、「ROSEMARY GARDEN」のRosemaryさんにご協力いただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。(現在このサイトは閉鎖されているようです。2019/07/24)


エピソードタイトル
1話 Ghosts Of The Confederacy パイロット版
2話 One Day Out West 「正義の為に」   3話 Working Girls 「欲望の町」
4話 Safecracker「金庫破り」        5話 Witness 「悪魔を見た少年」
6話 Nemesis 「過去への旅」        7話 The Collector 「面影」
8話 Manhunt「追跡」           9話 Inmate78 「囚人78」

※現在は、インディアンという名称ではなくネイティブ・アメリカンという呼び方が一般的になっていると思います。放送時、どう呼んでいたのか、こう書いているので、インディアンと呼んでいたのかもしれないと思います。(2019/07/24)

1話 Ghosts Of The Confederacy 前後編
前編は……
1870年代の西部。セミノール族の住む村に、アンダーソン大佐率いる元南軍兵士達がやって来て村人を苦しめていた。彼らはセミノール族が金鉱を持っていて隠していると信じている。セミノール族の長は、「ここにはもう金はない」と言うのだが、アンダーソン大佐に脅された長は仲間たちを助けるために、「7日後に金を渡す」という大佐の条件をのんでしまう。このままでは全滅すると感じた長は町に助っ人を雇うため出かけることに。
無法者が暴れる町(おそらく、フォーコーナーズfour cornersという名前と思われる。がろとさん情報より。ありがとう!)では、ひとりの黒人青年が処刑されようとしていた。彼ネイサン・ジャクソンは、「医者だと偽って自分達の親方を殺した」とテキサスのカウボーイ達に責められたのだ。この騒ぎに注目していた男がいた。昨日町に着いたばかりのクリス・ララビーだ。また、金物屋の店先では一人の店員が、その様子を伺っている。部屋から引きずり出されたネイサンを助けようと町のクラリオン新聞社の女性記者メアリーがカウボーイ達を止めるが、町の者達は見てみぬふり。ほおって置けないと見た金物屋の店員ヴィン・タナーが銃を手にし、クリスもまたそれに賛同した。
その時、駅馬車がつき、飛び降りた若者は西部での冒険を求めて、この騒ぎを見届けようとしていた。そんな人ごみの中にセミノール族の長もいた。クリスとヴィンが手際よくネイサンを助けるのをみた彼は、酒場でクリスに助っ人を依頼する。わずかの報酬だが、クリス、ヴィン、ネイサンはその1人5ドルの仕事を受けることにした。あと4人集めて翌朝、村を訪ねるとクリスは長に約束する。クリスは親友のガンマン、バック・ウィルミントンを、ネイサンは元牧師だという知人のジョサイア・サンチェスを誘い、そして酒場で見つけた凄腕のギャンブラー、エズラ・スタンディッシュを仲間にして、彼らはセミノール族の村へと向かった。(2001/08/04放送)
後編は……
約束どおりやって来てアンダーソン大佐と元南軍兵士達を7人の知恵と村人達の協力で追い返したものの、翌日には大砲による奇襲にあい、クリス達は捕まってしまう。難を逃れたのは、村人達がないという金鉱を信じているエズラ。彼は子供達をうまくのせて鉱山の場所を聞き出しており、密かに一人でかの地に向かっていたためだ。アンダーソン大佐は村に南軍の軍旗が上がったときにクリス達を殺すように部下の大尉に命じる。しかし、大尉はついには大佐のやり方に疑問を感じていることを告げ、命令を受けなかったため、自らもクリス達と共に殺される羽目になる。
だが、そのとき、逃げ出したはずのエズラが戻ってきて、彼らを救った。どうしてもクリス達を裏切ることは出来なかったのだ。再び、アンダーソン大佐達との激しい銃撃戦になった。大佐をしとめれば片はつくと察したクリス達は彼を狙うが、なかなか倒せない。だが、ついには優秀な部下だったはずの大尉の手によって、大佐は倒れる。エズラとバックとジョサイアが負傷したものの、クリス達はこの仕事を片付けたのだった。(08/18放送)

2話 One Day Out West 「正義の為に」
町にトラビス判事がやって来た。彼は新聞記者メアリーの義父。ちょうど着いた時に雑貨屋の店主が無法者のルーカスに殺され、そのルーカスはトラビス判事と居合わせたクリス達によって逮捕される。そして、トラビス判事は町に正義を取り戻すために保安官とルーカスの裁判の陪審員を募るが、誰も立候補しない。ついにJDが給料につられて保安官になるが、その第一の仕事は一緒にいたエズラを逮捕することになってしまった。エズラにはララミー砦で保釈中の身分の時に逃亡した罪があったのだ。
ルーカスの裁判は陪審員なしで行われることになるが、当日仲間がやって来てトラビス判事は撃たれて、ルーカスも逃亡してしまう。危うく判事の命を救ったクリスはヴィンと共に町を出るつもりだったのだが、思いとどまりルーカスを再逮捕することに力を貸すことにする。ルーカスと仲間達がトラビスの容態を気にしていると知ったクリスは彼らを欺くために判事が死んだことにして、再びヴィン達6人を集める。
首尾よくルーカスを逮捕し、トラビス判事の怪我もよくなった。クリス達は判事の申し出により、保安官JD、特赦になったエズラと共に町の治安を預かる身分となる。こうしてここにMagnificent seven、七人の仲間の誕生となるのだ。(2001/08/25放送)

3話 Working Girls 「欲望の町」
娼婦の町ウィックスタウンに来たJDとバック。そこで、この町の支配者ウィックスにひどい暴力を受けていた娼婦ノラを助けたバックは、反対にウィックスの子分達に打ちのめされてしまう。偶然、居合わせたクリスに助けられるが、その時、重傷を負ったノラを連れ出したことでウィックスに反抗する娼婦達が逃げてきてしまう。メアリーは町のことを考え、クリス達を批判するが、彼女達は町に居座ってしまう。エズラも彼女達をレディに仕立て上げて一儲けしようとはりきり、JDも心憎からず思っていた娼婦が来たことで浮かれ気味だ。
収拾をつけるために、クリス達は一人乗り込んできたウィックスを相手に女達が乗った馬車が崖から落ちて全員死んだと言う芝居を打つ。しかし、その夜、計画がばれてしまい、翌朝、メアリーが女達の代わりに誘拐されて……。(2001/09/01放送)

4話 Safecracker 「金庫破り」
バックとネイサンが仮釈放になる囚人を引き取りに行くとその人物は小さな娘オリビアを連れた女性テリーだった。美人のテリーに心がときめくバックだったが、彼女達をメアリーのもとに連れて行くのが仕事だ。だが、この仕事には裏があった。町には彼女の昔の強盗仲間モーガンがいて政府の金が保管されている銀行を襲う計画をしていたのだ。彼は再び腕のいい金庫破りであるテリーを仲間に引き入れるため、手を回していたのだ。
メアリーの新聞社で新生活の話に期待膨らむテリーたちだったが、そこへモーガンが「新聞広告を出したい」とやってくる2人は知らぬ顔をしてその場はやり過ごしたが、テリーの顔色が変わるのをバックは見逃さなかった。その直後、テリーはメアリーにオリビアを預け、モーガンの後を追い、はっきりと「縁を切る」と告げるのだが、娘をだしに脅され、やむなく再び組む約束をしてしまう。そこへ、テリーを心配したバックがやって来て、彼もまた銃で脅されて共に連れ去られることに。その様子を見たJDはクリス達仲間へ助けを求めに行く。(2001/09/08放送)

5話 Witness 「悪魔を見た少年」
祖父であるトラビス判事のもとに預けられていたメアリーの息子ビリーが学校の休暇を利用して帰宅した。ビリーは父親が殺された時、その場にいたせいですっかり変わってしまったため、町を離れていたのだ。しかし、ついたその直後にビリーは一人でいる時に父親殺しの犯人に脅される。「事件のことをもし誰かにしゃべったら、お前のママを殺すぞ」。父を失い、また母を失うことに激しい恐怖を感じたビリーは夜中に逃げ出してしまう。事の重大さを感じたクリス達は犯人を暴くべく行動を起こす。
一方、ビリーと同じ駅馬車で到着した大荷物の美人モード。それは、エズラの実の母親。彼女は詐欺師として男達を手玉に取り生きてきたしたたか者。息子エズラの手紙を読み、町での仕事に期待してやってきたのだが、肝心の息子の様子がいつもと違うようで……。(2001/09/15放送)

6話 Nemesis 「過去への旅」
馬泥棒のジョンには絞首刑が迫っていた。死にたくないジョンはトラビス判事に減刑を条件にある情報を教えると取引を申し出る。その情報とは3年前の殺人事件のことだ。彼が語ったのはクリスの妻子殺害事件のことだった。クリスは3年前に最愛の妻サラと息子アダムを自宅と牧場の火事で失っていたのだ。
折りしも、ニューヨークのスティール出版社から人気のダイムノベル作家ジャック・スティールが新作の取材にと町に来ており、クリスを取材したいとしつこくつけ回している。クリスは事件の真相を探るべく、その場に行けばもっといろいろ思い出すというジョンを連れて、ジョサイア、ネイサン、バックと共にかつての自宅へと旅立つ。バックはサラの友人でもあり、また彼女と息子の死に対して罪の意識があった。それは、その日、クリスと一緒に出かけたメキシコで彼を引きとめたせいで助けられた二人を見殺しにしてしまったという思いからだった。クリス同様に傷ついていたのだ。
牧場に向かう途中でジョンは「一緒に事件を起こしたのは、自分と共に酒場で男に雇われた流れ者2人で、その1人は銀の拍車を片方の靴にだけつけていた」と語る。だが、その男達はクリスの牧場近くの河原で死体で見つかった。そこで、クリス達は殺された男達の致命傷から左利きの男であることとジョンの記憶のその男があしげの馬に乗っていたという手がかりを元に、ジョンが雇われたというイーグルベントの町の酒場へ向かう。そこで、その男が時々来ることを知ったクリスはホテルで待つことにするが、部屋に戻ると情報をくれたバーテンの死体が。そして、クリス達を狙って襲撃が起こる。タイミングよく、電報を見て助太刀に来たヴィン達に救われたクリス達は謎の殺し屋を追って無法者の集まる町へと更に捜索の手を伸ばす。そこで、ファウラーという殺し屋が犯人だと知ったクリスは、ついに対決の時を迎える。(2001/09/22放送)

7話 The Collector 「面影」
ガイ・ロイヤルという男があくどい地上げをしていた。彼の狙いは、いずれ通る鉄道のことを考えて一儲けしようというものだ。これまで何人もの農場や牧場が強引に地上げされており、ついに慎ましく暮らす老婦人ネティとその姪ケーシーの農場も取り上げられそうになっている。2人はクリス達に助けを求め、ヴィン、JD、バックがロイヤルに話をつける。一度は手を引いたように見えたロイヤルだが、実は銀行でネティの家の抵当権を買い、合法的に農場を奪い取る手を強行する。その場はヴィンの機転でうまくやり過ごしたが、実はクリス達をよく思わないロイヤルは裏で別の手も打っていた。彼は手下に命じ、ロボ郡の悪徳保安官シルクハット・ボブ・スパイクスにクリス達を殺すように依頼していたのだ。ボブはクリスに恨みを持っており、仲間を連れて乗り込んできた。
一方、町では歌姫エマ・デュポネのことで持ちきりだった。ショーが行われるという。その噂に心の中で決意を固めるジョサイア。彼の心の恋人エマは、若かりし頃、恋を語り合った女性だったが、二人は結ばれなかった。そのことを後悔しつづけていたジョサイアは、自分の思いを告げるチャンスだと信じていたのだ。(2001/09/27放送)

8話 Manhunt 「追跡」
宣教師モーズリーの娘クレアがインディアンのチャヌーに誘拐されたと聞き、ヴィン達が追跡の結果、見つけて連れ戻した。だが、乱暴者のクレアの兄は気が収まらない。モーズリーは町で人望のある宣教師、かたやチャヌーの父親は仲間をまとめる長であるため、この先のトラブルが予想された。
また、町ではインディアンに詳しく、肩入れしがちなヴィンのことを彼らの仲間なのではないか? と疑いの目を向けており、危険な状態でもあった。そんな時、留置場のチャヌーの見張りをしていたJD、ネイサンと見張りを交代したヴィンは、チャヌーにふいをつかれ、傷を負わせたものの逃げられてしまう。チャヌーは再びクレアを連れて逃走。ヴィンとネイサンが後を追う。その間、このことは町の人々には伏せておくことに。ヴィンとネイサンの追跡に娘の跡を追っていたモーズリーも途中から加わった。二人が炊いたらしいの焚き火を見つけたとモーズリーはヴィンに言う。そして、その近くで首をしめられ死んだクレアが発見された。だが、チャヌーには逃げられてしまう。
彼の謎の行動と行く先を探るべく、自分も宣教師の息子であり、牧師でもあったジョサイアが居留地に出向いていた。だが、何も聞き出せない。長は何も知らないと言うばかり。親子の葛藤に苦しんだジョサイア同様に長も息子との葛藤に悩んでいた。
ついにチャヌーを捕らえたヴィンは、そこで彼の口から「クレアは自分の妻であった」と聞かされる。ヴィンの中で膨らんでいた想像を裏付ける言葉でもあったが、ではクレアを殺したのは誰なのか? 居留地では、クレアが死んだことによって町の住民が決起し、チャヌーを吊るすと住民対インディアンのにらみ合いになっていた。全員が揃った居留地でその真実が明かされる。(2001/09/27放送)

9話 Inmate78 「囚人78」
ジェリコの町のホテルの酒場で一杯やっていたクリスは、しつこい時計売りにつきまとわれていた。そこへ、いきなり保安官がその時計売りを銀行強盗だとして逮捕しに来るが、犯人ではないことを知っていたクリスは彼を助けたために自分が逮捕されてしまう。一方的な裁判により、有罪で5年の刑を言い渡されたクリスは刑務所へ収監され、囚人78となる。
着く早々、頑固な態度で所長の怒りを買ったクリスは8日間の独房入りの末、また騒ぎを起こして今度は怪我。刑務所内の診療所では飲んだくれのドクターがクリスに言った。「保安官と刑務所長はグルで、資産のありそうな男に罪をでっち上げて逮捕し、男の家族から保釈金を巻き上げているのだ。この所内の男達の半分は無実なのだ」。クリスも保釈金を要求されるが、彼は断固として断った。
一方、クリスの帰りが遅いことを気にするメアリーから不安を告げられていたバック達も、何の連絡もないのはさすがにクリスらしくないと感じ、捜索を始める。そして、たどり着いたジェリコの町で、彼らは不穏な空気を即座に察知する。保安官もホテルの女主人も様子がおかしい。彼らはバック達を早く追い払いたいといった態度だ。そんな時、この町の雑貨屋で売りに出されているクリスの銃を見つける。店主はホテルの女主人が持ってきたと白状した。 (2001/09/27放送)

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