2023年5月公開のチェック映画

ジュリア(s) 
LE TOURBILLON DE LA VIE / JULIA(S) フランス

連休はいかがお過ごしでしたか? 今年はなかなかいい並びのお休みでしたね。今月は1日に更新するつもりでしが、やはり連休明けとなってしまいました(スミマセン)。
今月は、フランス映画の「ウィ、シェフ!」や「ジュリア(s)」、アクション映画では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME 3」、「MEMORY メモリー」、人間ドラマの「TAR ター」、「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」などが気になっているのですが、ここでは「ジュリア(s)」をピックアップ。

紹介には「ピアニストを目指す女性ジュリアの人生を、些細な選択の積み重ねによって分岐した4つの展開で描いたドラマ。」とあり、公式サイトでは「if あの時あの場所で違う選択をしていたらー? パリ・アムステルダム・ベルリン・NY、名曲の数々で彩られる並行世界の4 つの人生。ピアニストのジュリアが選択した、かけがいのない“今”につながる人生とは?」とある2022年製作のフランス映画です。

「あの時、違う選択をしていたら?」というセリフで思い出す映画は当サイトでも掲載している1997年のアメリカ映画「スライディング・ドア」。グウィネス・パルトローがヒロインを演じました。誰もが人生で一度は考える「あの時、違う選択をしていたら?」、「あの時にあんなことがなかったら……」は、「スライディング・ドア」の感想でも書きましたが、必然か偶然か?の話にも繋がっていきますね。

「ジュリア(s)」では、4つのパターンが描かれているようです。人生は偶然の積み重ねか? それとも最初から決まっているのか? それは人との出会いや決めたことの結果もそうなのか。日々繰り返す小さな選択と結果。自分の意志で決めたはずのことも実は最初から決まっていた? 考えていくと出口の見えない迷路にはまったようになってしまう。だから考えない、それも選択?

映画の予告では最後に「私は今幸せですか?」と流れます。普段はあまり考えない質問に自分なら何と答えるでしょうか? 今隣りにいる人の出会いは偶然なのか決められていたことなのか? 数々の選択の中で自分の選んだことは正しかったのか。それは自分自身にしかわからないこと。決められないこと。ただ私が思うのは、どんな選択であっても自分が納得して決めたことだという気持ちでありたい、それが偶然でも必然でも、ということ。それが幸せにつながると信じたいものです。(2023/05/07)

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