SHERLOCK シャーロック①

Sherlock 2010年~ イギリス

このドラマについて
2010年にBBCで放送されたこのドラマは、日本では2011年8月にNHKで放送された。「あの有名なシャーロック・ホームズが21世紀のロンドンに存在していたら」、といった設定で作られた異色の探偵ドラマ。もちろん、登場する若きシャーロックはベイカー街のアパートに住んでいるのだが、携帯電話を使い、コンピュータを駆使し、車に乗っている(その車は自分の愛車ではなくてロンドンタクシーだというところがイギリスらしい!)。”コンサルタント探偵”として自らの研究発表をするHP「The Science of Deduction(推理の科学)」も開設しているし、スコットランドヤードにも協力し事件解決に一役買っているのだ。

現代風のアレンジはシャーロックの葉巻好きのところも!。禁煙ムードが世界中に広がっている現代においてはシャーロックはニコチンパッチを貼って、頭をフル回転させている。煙草は大好きだが、今のご時世それもまままならぬ、っていうんで、3枚も貼ってニコチンを摂取しているあたり、我が道を行く天才的頭脳の持ち主であることを観る側にも印象づけている。

第1話目では、ワトソンとの出会いも描かれている。戦地(アフガニスタン)帰りの軍医であるワトソンは、負傷しておりPTSDになっているらしく、カウンセリングを受けている。物価の高いロンドンでの部屋探しをするワトソンは、友人を介して、シャーロックとルームシェアすることになる。強引でかなりの変わり者という強烈な印象を与えるシャーロックと、非常に常識人で真面目な人物であると誰もが感じるワトソンとのやりとり、友達なんて一人もいないんだろうと予測されるシャーロックがワトソンに心を許していく二人の間の距離が、ドラマの中で起こる事件の推理と解決という楽しみの以外の、もうひとつの楽しみと言えそう。


アーサー・コナン・ドイル原作のシャーロック・ホームズが原作であり、その舞台を現代に移してのドラマ化作品。面白い! その一言に尽きる。シャーロック・ホームズはやはりジェレミー・ブレットが演じた作品が有名(確か、吹き替えは露口茂だったかと思う)。そして、ファンの間ではこのシャーロックはぴったりらしい。実のところ、私はホームズファンではなかった。どちらかというとルパン。モーリス・ルブランの書いた怪盗ルパンにすっかり魅了され、本を読みあさった少女の頃、英国紳士ホームズには惹かれながらも読破した作品はなく、ドラマも観てはいなかったのだ。

それでも、BBCが制作したこの作品を観ようと思ったのは、レストレード警部を演じるのが、ルパート・グレイブスだから。「またあ、ミーハーが始まった」と友人達の野次が聞こえてきそうなことを言ってしまったが、かつて「英国貴公子俳優」なんてものが流行していた頃にその一人であったルパート! 大ファンではなかったものの、キュートな容姿の彼には注目していたのだ。その彼の作品は日本ではあまり公開されず、なかなかお目にかかれない俳優の一人になってしまっていたが、久々に拝めるとあって、正直私の心は躍った。主役じゃなくてもいい。まあ、彼はシャーロックというイメージではないし。レストレードがどんな人物かホームズものを知らない私には全く予測もつかなかったが、そんなことはどうでもよかった。

ところが、である。シャーロックよりも先に登場したレストレード警部役のルパートであったのに、シャーロックの登場で一気に気持ちはシャーロックとジョン(ホームズ作品では、ホームズとワトソン、という言い方が多いように感じているが、あえて私はシャーロックとジョン、と呼ぶことにする)へと傾いた。若くかっこいい俳優だから、ではない。ルパートはかなり白髪頭でキュートな顔も皺が刻まれたおじさん風にはなっていたが、やはり素敵なおじさまになっていると私は思う。それにシャーロック役のベネディクトもジョン役のマーティンもハンサム、というタイプの俳優ではない。役柄上、美男子である必要性もないだろう。

だが、非常にインパクトの強いシャーロックと真面目で常識人のジョンの絶妙な会話とその間と様子は、惹きつけずにはおかない。シャーロックは自分勝手で人のことなんて考えず発言し、まとな会話なんて期待できない人物に映る。「こんな人を馬鹿にしているような人、好きになれない」という人もいるかもしれない。事実、私もこの人が友達だったら、大変そうだと思う。その前に友達になれるのかも疑問だ。そんな人物と堅物とも言えるジョンがどう係わっていくのか、シャーロックはどう変わっていくのか、その展開が気になるし、彼の毒舌を聞くのも悪くない。少なくとも私には。

イギリスでは第2シーズンも制作された。日本では放送されるのだろうか。是非、観たい。絶対に放送して欲しい。第2シーズンも3話で、それで終了らしい噂も聞くが、ファンとしてはずっと続けて欲しい。こんなに痛快なドラマは久しぶりだ。

ところで、物語とは関係ないけど、シャーロックの着ていた黒のロングコートがかっこよかった。イギリスでも話題になったらしいが、ベネディクトのようにスラリとした人じゃないと似合わないかも知れない。一方、ジョンはグレーのセーター(アランセーターかフィッシャーマンセーターのような)がイギリスらしいなあ、なんて私は思ったのだが、「ハリー・ポッター~」でもハリーが赤いセーターを着ていたのが、私はすごく気になった。日本で買えないものか、是非、息子に着せたいなんて母親的思いが沸き起こったのだが、どういうわけか、現在の日本ではセーターって、あまり人気ない? 売っているのはトレーナーばかりでセーターは見つけられなかった。いや、百貨店等に入っているトラッド系の店になら売っていたのかなあ……。セーターって、庶民の洋服と思っていたのだが…。(2012/03/23)

追記:このドラマは、現在のところ第4シーズンまでは製作され、日本でも放送された。これとは別に2015年には「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」が劇場映画として公開もされた。第5シーズンは作られるのだろうか。ファンとしては観たいですね!
また、ドラマの登場人物の作ったというウェブサイトも放送時と同じタイミングで公開していましたね。そういった点も面白かった。


エピソードタイトル
第1シーズン             第2シーズン
第1話 ピンク色の研究        第1話 ベルグレービアの醜聞
第2話 死を呼ぶ暗号         第2話 バスカヴィルの犬(ハウンド)
第3話 大いなるゲーム        第3話 ライヘンバッハ・ヒーロー
第3シーズン            第4シーズン
第1話 空(から)の霊柩車     第1話 六つのサッチャー
第2話 三の兆候          第2話 臥せる探偵
第3話 最後の誓い         第3話 最後の問題

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