ロバート・ダウニー・Jr.

Robert Downey Jr.
 
彼に最初に出会ったのは、多分、「ピックアップ・アーチスト」だったと思うが、あまり記憶にない。印象的だったのは、「レス・ザン・ゼロ」だ。もちろん、主演のアンドリュー・マッカーシー目当てで観た映画だったが、その友人役として登場したジュリアン役のロバートはボロボロになっていく青年を圧倒的なまでに観る側に印象づけた。以来、彼のファンとなり、しばらくは出演作品を見続けた。

本当はこんなに濃い顔の俳優は私好みではないのだが、アンドリュー・マッカーシー同様にとにかく好きで、麻薬事件が起こっても応援し続けた。彼は絶対に映画に戻ってくると信じて。その彼が、「アリー・myラブ (4th Season)」のアリーの恋人役で再び注目されたときはちょっと驚いたが(彼がテレビとは)、でもこのラリー役は実に私好みだった。なのに、また麻薬でこの役も降板。その後、地味な作品の出演が続いていたが、ついに、「アイアインマン」で見事な復活。というか、彼のこのアメコミ・ヒーロー役は全く予想外だった。こんな役を演じるなんて! しかも、ヒーロー! 

そうは言っても、やはり彼は「かっこいい!」と再度、私の胸に火をつけた。実に楽しそうに演じた「シャーロック・ホームズ」のホームズ、ちょっと困ったチャンだけど、お茶目なこのホームズは彼の地なのではないか、とも思えた。この調子でファンを長く楽しませて欲しいな。皺が目立つようにはなったけど、やっぱり素敵な俳優の一人だ。(2012/10/12)

追記:ドラマ「アリー・my・ラブ」のラリー役では今回調べたところ、吹き替えは郷田みづほさんでした。このドラマを観ていた時は総違和感はなかったように記憶していますが、その後、どの作品からかはわかりませんが、ロバートの吹き替えが藤原啓治さんになって以来、ますますぴったり!と個人的には感じていました。藤原さんは私の中ではアニメ「ケロロ軍曹」のポール(西沢家の執事)の声であり、海外ドラマ「ザ・プラクティス-ボストン弁護士ファイル-」の主人公ボビーの声だったのですが、今ではロバートの声は藤原さんでなくちゃ!と。その彼も昨年病死が発表されショックを受けています。遺作となった「ドクター・ドリトル」の吹き替えは劇場で観たかったけど、叶わず、家のテレビでの鑑賞となりました。もう彼の新作吹き替え作品は観られないのですよね、残念。これまでの映画やドラマで楽しみましょう。藤原さんのご冥福をお祈りいたします。(2021/08/15)


おもな作品:「レス・ザン・ゼロ」(1987年)、「チャーリー」(1992年)、「オンリー・ユー」(1994年)、「アイアンマン」(2008年)、「シャーロック・ホームズ」(2009年)、「アリー・myラブ (4th Season) 」(2000~2001年 TVシリーズ)

おすすめ作品:「レス・ザン・ゼロ」(1987年)、「ワン・モア・タイム」(1989年)、「オンリー・ユー」(1994年)、「アイアンマン」(2008年)、「シャーロック・ホームズ」(2009年)、「アリー・myラブ (4th Season) 」(2000~2001年 TVシリーズ)、「ドクター・ドリトル」(2020年)

紹介作品:「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」(1995年)、「ヒューゴ・プール」(1996年)、「アリー・myラブ (4th Season) 」(2000~2001年 TVシリーズ