2022年8月公開中のチェック映画

劇場版ツルネ-はじまりの一射- 2022年 日本 2022年8月19日公開

暑い日々が続いています。本当に熱いですね。熱いのにコロナ対策のマスクでゲンナリしつつ、なら家でじっとしていようと思ったら今度は「節電しろ」と電力不足の大アピール。こんな状況になったことを突き詰めていってしまうとさまざまな批判のオンパレードになりそうなのでしませんが(当サイトの目的とは違うので)、快適な生活、満足感の得られる人生を送るのは庶民には所詮無理、ってことなのなかあ、なんてちょっとマイナス思考になってしまいがちです。

そんな中、今月の注目映画。
8月は例年そうであるように、ひっそりと戦争に関する作品が公開しており、そういった背景を察してはいるものの私の中では「映画は人々の気持ちを楽しくさせるもの、それぞれの心の悲しみや苦しみを癒すもの、前向きになれるもの」と考えているので、やはり今月のピックアップもそういった作品(というか個人的に観たい!というだけですが)にしました。

先日テレビでの宣伝を観た阿部寛の「異動辞令は音楽隊!」が面白そうで(もちろん阿部寛も好きなんですが)、音楽ものでもあり観たいなあと思ったのですが、このところ盛り上がってハマっているアニメ(今更ながら、ですが)「劇場版ツルネ-はじまりの一射-」が今月のチェック映画です。いい年したオバサンが高校生男子が主人公のアニメをピックアップするのもなんですが、このアニメは放送された時に本当のはまり、原作本まで読みました(同日にこの原作本の3巻も発売されます)。弓道に打ち込む男子たちの悩みや苦しみをその友情や部活動とともに描き成長していく物語になっています。

「弓道」はスポーツ、武道の中でもマイナーなものではないかと思います。高校で部活があるところも限られるでしょう。私自身はやっていませんが、同じ「道」のつく日本の伝統もののひとつである「華道」を学んでいる身として、名称くらいは知っている、という程度でした。ところが、実は長年このサイトをご覧頂いている方には懐かしいかと思われるであろう育児日記コーナー(現在は更新終了でコーナーはありません)に登場していたわが息子も高校生になってから「弓道」を始めました。

彼が幼少の頃から私同様に「道」のつくものを習ってほしいと思っていた私はとりあえず、ちょっとは身近な「剣道」を習わせていました。しかし半強制だったせいで続かず、偶然なのか必然だったのか、彼が高校生になった時に同じクラスになった子に誘われて見学した「弓道部」に入部したのでした(あとで彼から聞いた話では水泳部とどちらにするか悩んだそう。今年アニメ「Free!」にもハマった私にはそっちもよかったかも?!と今はちょっと思います)。

じゃ、弓道を知るためにもこのアニメを観ようとドラマ放送が始まった時に録画して観ました。他のアニメでも同じように出てくる男子はみなハンサムだし、声優さんたちもうまいし、女子が好きになり憧れるのは当然の結果で、この作品も同様。男子の友情もいいよなあ~と毎度観ていて感じてしまいます。それは、「Free!」だけじゃなく、以前お話した「鬼滅の刃」も「黒執事」も「黒子のバスケ」なども同様です。

けれど、この「ツルネ」は私にはそれだけではないものを感じてしまうのです。今回の劇場版の予告編を観たときもそう。言葉では表現できない心の震え、共感というより共鳴、それは主人公の湊が初めて弓道を観た時に感じたツルネ(矢を放った時に鳴る弦の音)と同じかも? なんて考えているのはちょっと思い入れがありすぎかなあ???
今月中に劇場に足を運びたい!と強く思っています。19日公開なので、ドラマ版をまた最初から見直しておかなければ、と決意している今日このごろ。実は弓道もやってみたいなあと思っているし、またこの劇場版でもラックライフが主題歌を歌っているので彼らの歌も聴きたいし、とすっかりミーハーオバサンになっている夏でした。(2022/8/3)