ミセス・パーカー ~ジャズエイジの華~

Mrs.Parker and the vicious circle 1990年 アメリカ作品
監督:アラン・ルドルフ
出演:ジェニファー・ジェイソン・リー(ドロシー・パーカー役)、キャンベル・スコット(ロバート役)、アンドリュー・マッカーシー(エディ・パーカー役)、マシュー・ブロデリック(チャールズ役)、ピ-ター・ギャラガー(アラン役)、ジェニファー・ビールス(ガートルード役)、マーサ・プリンプトン(ジェーン役)、リリー・テイラー(エドナ役)、グウィネス・パルトロー(ポーラ役)


ジェニファー・ジェイソン・リー扮するドロシー・パーカーは実在はした批評家であり女流作家。彼女の半生を描いたのがこの作品です。個人的にはジェニファーには、それほど魅力を感じていないし、ドロシー自身にも特別惹かれるものはなかったのですが、知ってる顔がアメリカでは有名なマスコミ界の人物を演じるというので、俳優に惹かれて観てしまいました。誰でも一人はお気に入りの俳優を見つけられるのでは、と思うくらい数々の俳優が出演しています。

めまぐるしく入れ替わり立ち替わり出てくる出演者に、観ているこちらも追いつくのに必死。その中で印象的だったのは、実に嫌みな女であるドロシーが、別居中の離婚しようとしている夫に「すっかり滅入ってる。いつも不安なの」と本音を吐き、そして夫のエディ(アンドリュー・マッカーシー)は「僕たちはいつも不安だった」と答える、このシーンです。ドロシーは、きっと仲のいい友人には慣れないだろうと思う女なのに、この映画の中では彼女の外には見せなかった内面を観客に見せて、ただの嫌な女にはなっていません。

言葉では説明できない心の中のモヤモヤとか、思っていることと反対方向へ行ってしまう現実とか、日常の中の積み重なっていく見えない感情の不安定さが、彼女の無謀とも思える人生の生き方とオーバーラップして、見ている側の気持ちを揺り動かします。
『皮肉屋』と言われた彼女にとって本当に皮肉だと思えたことは自分自身の人生だったのではないかと感じてしまった映画です。

また、俳優だけでなく、女優も個性派揃いです。一見、そうとはわからないグウィネス・パルトローを探してみるのも面白いかも。ただ、登場人物はやたら多いので、予備知識を入れてから観た方が、より楽しめます。(2000-07-07)

追記;上記の通り、ドロシー・パーカーは実は私の好きな女性とは言えないタイプなのですが、星樹館では取り上げたい女性の一人でもあります。ずっと休館中の星樹館ですが、まだまだ取り上げたい女性はたくさんいるので、気持ちは早く再開させたい、でも時間が……、と言い訳になりますが、なかなか興味深い女性であることには間違いありません。(2019/06/26)

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