イーオン・フラックス

AEON FLUX (2005年アメリカ作品)
監督:カリン・クサマ
出演:シャーリーズ・セロン(イーオン役)、ジョニー・リー・ミラー(オーレン・グッドチャイルド役)、マートン・ソーカス(トレバー・グッドチャイルド役)、アメリア・ワーナー(ユーナ・フラックス役)


イーオン・フラックス [DVD]期待していた内容とは違った?! というのが正直な印象。公開時の宣伝等では、未来の地球では21世紀初頭に謎のウィルスによりほとんどの人類が死んだのち、わずかに生き残った者達が築いた限られた世界での管理社会で生き延びていた、という設定で、そうした独裁的な完全なる支配の中で生きることに疑問を持ち、変えていこうとする人々の一部の抵抗を描くアクションもの、私はそう理解していたのだが、ちょっと違ったよう。

イーオンを演じるシャーリーズ・セロンはその抵抗者達の女暗殺者で、彼女の苦悩を描いている、と言えばそうなのだが(こういうストーリーもありきたりではあるが)、単純にアクションものではなかった。一度死滅しかけた人類の復活、という展開において、やはり、イーオンがキーパーソンであり「イヴ」的な存在なのかな、と思わせるあたりは宗教的要素が残っている感は否めない。

扱っている題材は人間のクローン(劇中でイーオンは「人間のコピー」と表現していたが)という重いテーマだが、映画の内容はその倫理観や科学者の苦悩というよりも独裁政府に対する疑問や怒りに立ち上がる女性にスポットが当てられていて、やはり美人女優シャーリーズ・セロンの映画とも言える。

ちょっと気になったのは、彼女のぽっちゃり具合。私の彼女に対するイメージは、すらりとした美人、この映画の宣伝の印象もシャープでクールな美しき女暗殺者、だったが、意外にもぽっちゃり? サービスカットを思わせるセクシーなシーンもあったが、ほどほどに肉が付いていて痩せているとはとても言えなかった。これまで様々な役柄を体型を変えてまでその役になりきってこなしてきた彼女。シャープなイーオンのイメージに合わせるためか黒のピッタリした衣装で登場したが、もうちょっとスリムだったらよかったかな、なんて思うのは私の勝手な考えか?

もう一人のチェックは、もちろん、今や弁護士イーライとして日本でも有名になったジョニー・リー・ミラー。イーライを先に見て知った人にとってはこの役は意外かもしれないが、ほのぼのイーライではなく、無慈悲な野望に満ちた男もやっぱりいいよなあ、と感じた作品であった。(2011/07/15:2019/02/11更新)