2017年8月公開のチェック映画

少女ファニーと運命の旅(LE VOYAGE DE FANNY/FANNY’S JOURNEBONJOUR ANNE PARIS CAN WAIT) 2016年フランス/ベルギー作品
日本公開2017年8月11日)

サイトの更新を再開します、と言っておきながら、またしても今月は半月が過ぎてしまいました。こんな調子でどうなることやら、ですが、懲りずにどうぞおつきあいを。

今月は、夏休みとあって先月に引き続き大作の公開もあり、どれを見ようか悩むところじゃないでしょうか。マーク・ウォルバーグ主演の「トランスフォーマー/最後の騎士王」(8/4)、話題のマーベルヒーロー作品の「スパイダーマン:ホームカミング」(8/11)とこちらも誰もが知ってる最強ヒロインと言える「ワンダーウーマン」(8/25)、そして日本作品としては「関ヶ原」。地味なところでの私のチェック作品は、「夜明けの祈り」(8/5)、「きっと、いい日が待っている」(8/5)、「少女ファニーと運命の旅」(8/11)、「ハイジ アルプスの物語」(8/26)。4作品ともヨーロッパ作品です。

「トランスフォーマー~」は監督のマイケル・ベイが好きなので観たいところですが、残念ながら、前作の「ロストエイジ」から主役が代わり、内容を一新してから私好みではなくなってしまい、本音はテレビ放送、レンタルを待ってもいいかなという気持ち。「スパイダーマン~」は観たい! やはり単純に楽しめるマーベルヒーロー物は観ていて爽快ですね。新スパイダーマン役のトム・ホランド(「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」より演じているが、スマトラ沖地震での津波被害を描いた「インポッシブル」でユアン・マクレガーとナオミ・ワッツの長男を演じていた男の子!)もなかなかいいです。何より、アイアンマンことトニー役のロバート・ダウニー・Jr.も出ているしねえ。予告編もとても面白そうに出来ています。「ワンダーウーマン」もテレビでも公開前の宣伝がされて強く美しい正義感あふれるヒロインの魅力や共演者が魅力的ではありますが、我が現状を踏まえるとレンタル待ちでも我慢できるかも。

「関ヶ原」。これは観たいですね。原作は司馬遼太郎で原田眞人監督。主役の石田三成を岡田准一が演じていますが、実は三成は結構好きな人物でもあり、岡田准一は合っているなあとも感じます。東出昌大の小早川秀秋もいいなあ、と思うし、遠藤賢一の豊臣秀吉、役所広司の徳川家康、西岡徳馬の前田利家とキャスティングも魅力的。

こうした大作は揃っているのですが、今月は地味なところで「少女ファニーと運命の旅」をピックアップしました。スイス/ドイツ作品の「ハイジ~」もいいし、実話がベースの養護施設に預けられた兄弟二人の生き様を描く「きっと、いい日が待っている」、修道院での悲劇の真実を目の当たりにした女医の行動や修道女たちの選択など深く考えさせられるであろう「夜明けの祈り」も観たいものの、ナチスから逃れるためにフランスからスイスへと子供たちだけで逃げた、そのリーダーとなった少女を描く「少女ファニーと運命の旅」、ラストを希望で締めくくるように描いているとのことで惹かれました。

支援施設でかくまわれていたユダヤ人の子供たちも密告によりナチスに知られることとなり、責任者の女性とともにスイスへと逃げることになりますが、大人たちと駅で離ればなれに。最年長の13歳のファニーがリーダーとなって年少の子供たちを連れスイスを目指すことになってしまいます。

くじけそうになりながら、喧嘩をしながら、子供たちは自らの希望のために必死で歩き続ける。小学生~中学生の年頃、現代では想像も出来ない体験、ずっと昔のことのように見える時代ですが、何百年も前の話でも別世界の話でもありません。ほんの何十年か前のことであり、そしてそこから現代に続いているつながった時間軸でもあります。

どんな状況下でも生き抜く力、子供たちの生命力と希望が未来を作っていく、そんな映画ではないかと感じます。親をまだ頼りたい年齢のヒロインファニーが、小さい子たちの母となり姉となり、旅するうちにどんな成長を遂げるのか、そのことが不透明な現代を生きる我々にもヒントを与えてくれるかもしれません。
(2017/08/14)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です