キスへのプレリュード

Prelude To A Kiss 1992年 アメリカ作品
監督:ノーマン・ルネ
出演:メグ・ライアン(リタ役)、アレック・ボールドウィン(ピーター役)、キャッシー・ベイツ(リー役)、ネッド・ビューティー(ドクターボイル役)、パティー・デューク(ボイル夫人役)


花嫁と老人の魂が入れ替わってしまうお話。この花嫁をメグ・ライアンが、相手役をアレック・ボールドウィンが演じています。メグが演じるリタは、ハンサムで真面目な青年ピーターと出会って結婚直前。幸せ一杯のはずですが、実は現代を生きていくことをとても恐れてもいます。

この世の中は「怖いこと」がたくさんある、だから、愛するピーターとの間に子供が欲しいけど、本当に産まれたら……と思うと心配事がありすぎてとても産む気にはなれいし……。そして、彼女自身が14歳から不眠症であったりもします(そのため、夜中バーでバーテンダーをして働いている。そこで2人は知り合う)。漠然としたものであるけれど、そんな不安はわかるような気がします。考えすぎかもしれないけど、でも良く考えると実際、生きることは不安や心配が一杯の世界。

そんな彼女の結婚式の日、見知らぬ老人に祝福のキスをされたことで、二人の魂は入れ替わってしまいます。リタの魂は病を抱えた老人に、老人の魂は若く美しい女性に。元に戻ろうと必死になるリタ。はしゃぐ老人。そして、戸惑うピーター。

アレック・ボールドウインはこのピーターの気持ちを実にうまく演じています。正直なところ、ジャック・ライアンという当たり役(2作目以降は、ハリソン・フォードに譲ったが)を持つ彼にあまり期待していなかったのですが、一途にリタを愛するピーターには、クラっと来ない女性はいなんじゃないかと思うくらいです。中身はリタだけど、外見は老人。そんな彼女へもかわらぬ思いを抱くピーターは、まさに女性が探し続ける「運命の人」。

ラストはお約束のハッピーエンドですが、リタはこの経験によって、「怖いこと」を克服します。それは、もう生きることなんか怖くないぞー、というがむしゃらな態度でもなく、どうにでもなれ、というやけっぱちでもなく、本当に愛する人と共に生きていくことの決意と責任を確信したからなのではないかと私は思います。

やっぱり、結婚(または生涯のパートナーを得ること)は人生の大イベントの一つであり、そして「決意」が必要なのねよーと、再び実感した映画でした。それから、女性は是非、観て欲しい映画。ウェデイング・ドレスも素敵だけれど、結婚式の様子が憧れちゃいます。ガーデン式でしかも海が見える場所。美しいです。

ところで、この作品はもともと舞台劇で、舞台の方ではティモシー・ハットンがピーターを演じたということです。アレックとは違う印象の彼ですから、舞台の方もちょっと興味が沸きます。観てみたかったな。(2001-04-09)

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