バウンド

Bound 1996年 アメリカ作品
監督:ラリー・ウォッシャウスキー、アンディー・ウォッシャウスキー
出演:ジェニファー・ティリー(ヴァイオレット役)、ジーナ・ガーション(コーキー役)、ジョー・パントリアーノ(シーザー役)、ジョン・P・ライアン(ミッキー役)


監督のウォシャウスキー兄弟は「暗殺者」の脚本を書いた人ということ。それから想像するとおり、女二人が主人公のこの映画も、かなりハードなもの。出所したばかりの女泥棒コーキーはマフィアの男から部屋の内装工事を頼まれて、隣に住むヴァイオレットと知り合い、お互い惹かれ合う。

ヴァイオレットは、やはりマフィアの妻であり、そこでは大金が動いていて二人はそのお金を奪ってこの生活から脱出しようと計画するが……というストーリーで、アクションが激しいだけじゃなく、ヴァイオレットもコーキーもなかなかのしたたか者。とても並の女には出来ないことをやってのけます。もちろん、それは命がけ。マフィアの妻と5年間刑務所にいた女泥棒とくれば、当然とも言えるけど……。

「同性愛で事件」、というと、私には『乙女の祈り』が印象的だったけど、それが少女の犯罪なのに対し、こちらは大人の女。「あなただけ」、「絶対秘密よ」と言っても可愛いとか純情とかいうくくりだけでは収まらない。二人の間にもかけひきがあるし、お互いが自分を自分で守るという厳しさも加わって少女マンガチックではないところにまた、監督が男性だというのを感じさせます。

とはいえ、『乙女の祈り』の方は、実際にあった事件を映画化した作品だから、少女の犯罪が題材と言っても恐ろしいものがありますね。
それにしても、ヴァイオレットとコーキーとの、また二人が金を奪おうと企むマフィアとの、そしてヴァイオレットの夫との駆け引きが、かなりスリリング! 脚本もよくできていると思います。この手の作品は本当は私好みではないのですが、終始ドキドキものでラストを迎えました。(1999年)

追記:この感想をサイトに掲載したときは、二人の監督は男性でしたが、現在はお二人とも性転換手術を受け、女性として確約されていますね。ラリーはラナとして、アンディはリリーとしてその才能を発揮しています。ウォシャウスキー兄弟(姉妹)は、キアヌ・リーヴス主演の「マトリックス」シリーズの監督として有名ですが、監督デビュー作のこの作品も一見の価値あり、と思います。(2019/07/03)

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