2016年4月公開のチェック映画

追憶の森 (THE SEA OF TREES) 2015年 米作品
日本公開2016年4月29日

今月はレオがアカデミー賞最優秀男優賞を受賞した作品、「レヴェナント:蘇えりし者」が公開。非常に気にはなっているのだが、その内容はかなりハードそう。そしてきっと悲しいストーリーでもあるのだろう、と想像できる。ともにアカデミー賞で話題となった「ルーム」は8日に、「スポットライト 世紀のスクープ」は15日に公開。どちらも社会派的な印象の(まあ、「ルーム」は家族の話でもあるのだろうけど)重そうな作品か。

私の個人的な好みから言うと、マーベルのヒーロー全員集合的な「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は見たい。仲間が敵味方になり戦うらしいので、それなりに各自が悩み葛藤する部分もある作品になっているのだろうが、アクションものは細かい理屈や整合性なんかより、観て楽しめることが重要でもある。好きな俳優が出ていることもチェック項目。となるとやっぱり観た~い。

でも、やや地味目ではあるものの「グランドフィナーレ」も捨て難い。マイケル・ケイン、ハーヴェイ・カイテル、レイチェル・ワイズ、ポール・ダノ、ジェーン・フォンダという演技派共演者揃いの音楽家の話。映像も音楽も感動的らしい。

などと散々あれこれ言った挙げ句に今月取り上げるのは、「追憶の森」。これもまた重そうな内容でせっかくの春先から暗そうな内容もどうかな、と思えてくる4月の公開作品だが、監督のガス・ヴァン・サント、出演の渡辺謙はもとよりマシュー・マコノヒー、ナオミ・ワッツと全員がこの人の作品なら観たい、と思う人ばかり。舞台となるのは青木ヶ原の樹海、とこれも興味深い。最期の地に青木ヶ原を選んでアメリカからやって来た男ブレナン、そしてその青木ヶ原で森の出口を探してさまよう日本人の男ナカムラ。二人が出会った意味とは?、旅の目的、その果てにあるもの、見えてくるものとは? ミステリー仕立てで進むストーリーとのことだが、多くのシーンがマシュー・マコノヒーと渡辺謙で占めであろうと想像できるこの作品、二人の演技も注目かも。
29日の公開なので、ゴールデンウィークに観に行けるかなあ‥‥と考えてます。(2016/04/06)。