2012年12月後半公開のチェック映画

もうひとりのシェイクスピア (ANONYMOUS)2011年英・独作品
日本公開2012年12月22日

今週末に公開するこの作品は、監督がローランド・エメリッヒ。彼の初期の作品には好きな作品(「スターゲイト」!)もいくつかあるのだが、ここ最近はいまひとつ私のツボにはまらない。そんなところでの「もうひとりのシェイクスピア」。アクションやSFのイメージが強い監督だが、既に2000年にアメリカ独立戦争を背景にした歴史劇「パトリオット」をメル・ギブソン主演で撮っているので、少しは期待してしまう。

シェイクスピアの別人説はこれまでもあったとのことだが、それを掘り下げての作品となると、どんなミステリー、サスペンスがあるのだろう、とますます期待感が高まる。オックスフォード伯を演じる主演のリス・エヴァンス、若きオックスフォード伯を演じるジェイミー・キャンベル・バウアー両者の作品は私は観たことがないので、先入観なく入れそう。

脇を固めるエリザベス女王役のヴァネッサ・レッドグレーブ、ジョエリー・リチャードソン(若きエリザベス女王役)母娘も嬉しいし、宰相セシル役のデビッド・シューリスも手堅い演技が期待できる。

問題は、こうした作品にありがちな要予備知識、である点だ。やはり人物関係や時代背景など前もって頭に入れてから観た方がより楽しめそう。そこが日本では敬遠されがちになると言えるかも知れないが。

一方で、前回私も気になるとあげた「レ・ミゼラブル」は日本でも誰もが知る名作の映画化。内容も複雑ではないし、今回のジャン・バルジャン役はヒュー・ジャックマン! ジャベール役はラッセル・クロウ、コゼット役には「マンマ・ミーア!」で可憐なヒロインを演じ、歌も披露してくれたアマンダ・セイフライド。やっぱり、こっちも観たい! しかもミュージカルであり、通常先に歌を録音しておくというミュージカル映画もこの作品では俳優達が撮影の時にライブで歌ったというから、そういった意味でも楽しみ倍増。
この年末年始は映画が面白い! お休み中に是非、映画館へ行きたいものだ。(2012/12/19)