ラスト・パラダイス/熱い砂浜の戦士たち

There Goes My Baby 1991年 アメリカ作品
監督:フロイド・マトラックス
出演:ダーモット・マロ-ニー、ノア・ワイリー、リック・シュローダー、クリスティン・ミンター、ケリー・ウィリアムズ、ルーシー・ディーキンス


舞台はベトナム戦争中のロサンゼルス。この年の夏、高校を卒業した女性メアリ・ベスが当時の親友達を回想して語るという形でストーリーは展開していきます。

お決まりのように、反戦を叫ぶ若者があり、一方で自ら志願してベトナムに出征する者(このスティックという青年を、あの「チャンプ」で世界中の女性を泣かせたリック・シュローダーが演じる。サーフィン好きの高校生で父と二人暮らしという設定だった)もあり、仲間達の中で恋もあり、自分の夢に賭ける者もいて、まさしく青春群像。はっきり言って、内容は一般的。特筆すべきものはないと言ってもいいくらい。

若者の青春群像映画、これは今までたくさん作られてきました。その中の1本という位置づけかなと思います。逆に音楽は、前編通してオールディーズが流れ、すごくアメリカ的。ある年代にはとても懐かしいと感じるのでは、と思います。ノリノリの音楽は聴いていて気持ちがいいです。

気になるのは、内容よりも俳優。みんな高校生には遠い年齢で高校生役をやったことが気になって、ちょっと笑える。主要人物のダーモット・マローニー、ノア・ワイリー共に高校生にしては……。ワイリーは「ER 緊急救命室」のカーター役が、すっかり板に付いているので、どう観ても妙。

あと、テレビドラマ「ザ・ブラクティス/ボストン弁護士ファイル」で優秀な弁護士役を演じているケリー・ウィリアムズ。彼女は何だか初々しくて、やっぱり綺麗になってるなあ、と感心してしまい、ストーリーはおろそかになってしまいました。
そうは言っても、今は有名になった俳優達が出ている小品と思って観てみると少し得した気分にはなるかも。高校を卒業した彼等がその後どうなったのかは、ここでは秘密にしておくとして、やはり女は強いなーと思うラストでした。(2001/07/06)

追記:今回の更新作業で調べたところ、タイトルが「ラスト・パラダイス/熱い砂浜の戦士たち」となっていました。いつの間にか、変わっていたよう。それに合わせ、この更新でタイトルを修正しました。(2019/06/25)

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