モンタナの風に抱かれて

The Horse Whisperer 1998年 アメリカ作品
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード(トム役)、クリスティン・スコット・トーマス(アニー役)、サム・ニール(ロバート役)、ダイアン・ウィースト(ダイアン役)、スカーレット・ヨハンソン(グレース役)、クリス・クーパー(フランク役)、ケイト(キャサリン)・ボスワース(ジュディス役)
原作:ニコラス・エヴァンス


ニコラス・エヴァンスの原作を読んでロバート・レッドフォードが映画化すると聞いてから、本当に楽しみにしていた一本。「マディソン郡の橋」についで話題になったロマンスものではあるけれど、私としては原作は「モンタナの風」、映画は「マディソン郡の橋」と言う印象でしょうか。

映画は全体的にはやや長すぎて、西部の生活やカウボーイの暮らしに興味のない人にはつらい後半という気もします。トム役には、まさにぴったりというロバート・レッドフォード(但し、もう少し若ければ言うことはないのだが)。相手役のアニーには「イングリッシュ・ペイシェント」で一躍有名になったクリスティン・スコット・トーマス。彼女は「イングリッシュ~」でのイメージのせいか、こうしたメロドラマ的なヒロインは悪くなかったけれど、ちょっと私の持っていたアニー像とは違っていて違和感もあり。やっぱり、この役にはやや若すぎるのかしら。

「癒やしの愛」と言うコピーが、かなり宣伝で使われていたかと思いますが、ここでは原作までには及んでいないように感じます。レッドフォードの世界ということで観てみると、美しいモンタナの風景や馬のすばらしい演技、大自然の暮らしなど堪能できるものとなっているけれど、トムとアニーの感情の揺れはいまひとつ。かなり時間をかけて作られた映画と
言うことですが、その点が残念。

その中でちょっと意外だったのは、西部で育ち、牧場主の妻として、そしてトムの義姉として暖かく彼を見守るトムの兄嫁役のダイアン・ウィーストでした。都会的な印象の彼女が牧場主の妻?、というのはどうみても解せないとずっと思っていたのです。やっぱり、うまいんだなぁ~と新たな発見に驚いたのでした。

追記:今ではマーベル映画のブラック・ウィドウとして有名になっているスカーレット・ヨハンソンが、ここではもう一人のヒロインとしてグレース役を演じています。アニーの娘、心に傷を負った少女です。原作を先に読んでいた私のイメージには残念ながら合っていませんでした。ただ、この映画で彼女がかなり注目されたのは事実。その後のブレイクぶりからしても現在の彼女の実力はわかりますね。この作品で初期のまだあどけなさが残るスカーレットを観る、というのも一見の価値あり作品かも。(2019/06/26)

モンタナの風に抱かれて” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です