2014年10月公開のチェック映画
グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(GRACE OF MONACO)
2014年フランス/アメリカ/ベルギー/イタリア作品 日本公開2014年10月18日
今月はダントツこれ! 大好きなグレースのモナコ公妃となってからの話。グレースを演じるのはニコール・キッドマン。彼女は特に好きな女優ではないし、この役が合っているかどうかグレースファンとしてはちょっと微妙なのだが、衣装やアクセサリーなどを忠実に再現、複製しての今回のこの映画は、それだけでも女性には観たいという気持ちにさせるというもの。
モナコの危機を救ったことを映画化しているようだが、オリヴィエ・ダアン監督は伝記映画でも歴史映画でもなく人間ドラマ、と公式サイトの中で述べている。グレースの人生は、華麗なシンデレラ・ストーリー、世紀のおとぎ話などともてはやされるだけでなく、様々な噂やスキャンダルと言えるような話題も出てきた。彼女の子供達についても同様だ。
だが、グレースが亡くなっている今、彼女の本当の心の内を知ることは出来ない。彼女の人生の一場面を切り取って映画化してあるこの映画は、グレースのレーニエ3世との結婚を決意し、モナコに渡り、そして女優としてではなく公妃としての人生を生き抜く、レーニエ3世と共にモナコを守ると確固たる意志を持った瞬間、そしてその人生の凝縮したものが描かれている、と私は期待しているのだが、いかがであろうか? 観てみないとわからないけど……。
今回、是非是非、劇場に足を運びたい理由のもう一つは、レーニエ3世を演じるのがティム・ロスってこと! そっくりではないけど、やっぱり、久々のティムを劇場で観たいなあ。しかも今回は変人や狂人や犯人役ではなく大公! スーツやタキシードや素敵な衣装の姿も観られる。「チョコレートドーナツ」のアラン・カミングを劇場で見損ねたので、こちらのティム・ロスはロードショーで観たいなあ……。
※星樹館でグレース・ケリーを取り上げています。もっと詳しく別コーナーを作って載せたいと思ってから、かなりの年月が経っていますが、このささやかな野望はまだ残ってます。(2014/10/04)