素晴らしき哉、人生!

It’s a Wonderful Life 1946年 アメリカ作品
監督:フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・スチュアート(ジョージ役)、ドナ・リード(メアリー役)、ライオネル・バリモア(ミスター・ポッター役)、トーマス・ミッチェル(ビリーおじさん役)、ヘンリー・トラヴァース(クラレンス役)


長いこと観たいと思いつつ、延び延びになっていたこの映画を近頃やっと思い切ってレンタルしました。その感想は感動して大泣きしたとはいいませんが、やや古めかしい感じはするものの、これはいつの世も共通の思いなのではないか、と考えさせられるものでした。だからこそ、長い間、多くの人々が素晴らしい作品だと言うのでしょうけれど。

長男故に突然死亡した父の会社を引き継ぎ、自分の夢を諦めたジョージ(ジェームズ・スチュアート)。自由奔放に生きる弟を羨ましく思う一方で、優しさのあまり自分を抑えて弟や町の人々のために必死に生き続けたはずの彼は、クリスマス・イブの日に多額の負債を負うことになり、失望のあまり自殺しようとします。その彼を助ける使命を神から言い渡された2級天使は、死のうとしたジョージに彼がいなかった場合の町の様子を見せるのです

あることがきっかけで自分の生き方に疑問を感じ、将来にも世の中にも失望することは誰もが一度くらいは抱いたことのある気持ち。映画ではジョージの対価を求めない何気ない優しさや思いやりが、自分の家族だけでなく町の人々にも深い影響を与えていることを描き、それを知った彼は人生の絶望の淵から立ち直ります。私達は、良いことも悪いことも自分の些細な言動が周囲の多くの人々に影響していることを普段は忘れがちですよね。

お互い影響したりされたり、そんなことを思うと人は本当にたった一人で生きているのではないなあ、と私は実感します。それが生きる力になったり、他人によって生かされていることもあるのだと感じたり、人間関係は不思議なものですね。(1999)

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