恋におちたシェイクスピア

Shakespeare in Love 1998年 アメリカ作品
監督:ジョン・マッデン
出演:ジョゼフ・ファインズ(シェイクスピア役)、グウィネス・パルトロー(ヴァイオラ役)、ベン・アフレック(ネッド役)、ジェフリー・ラッシュ(フィリップ役)、ジュディ・デンチ(エリザベス女王役) 、トム・ウィルキンソン(ヒュー役)、ルパート・エベレット(クリストファー役)、コリン・ファース(ウェセックス卿役)、ジョー・ロバーツ(ジョン役)


アカデミー賞で「エリザベス」と比較されていたのは記憶に新しいところです。歴史絵巻的な印象だった「エリザベス」も歴史好きの私には大変興味がわくものでしたが、今回は気楽に楽しめそうなこの作品を先に選んでみました。

観ていて最初に感じたのは、脚本がとても良く出来ているということ。かつて観た「不滅の恋」を思い出させました。史実と想像の部分が交錯したこうした作品は、時としてあきれたものになってしまうこともあるものですが、今回は全くそんな感じはしませんでした。脚本の成功といってもいいのではないでしょうか。この二つの作品に共通するのは、人生の中の偶然が実は必然であることもあるのではないかと感じられる点です。

たとえば、自分の人生の中で起こる様々な出来事、出会いや別れなどは起こるべくして起こったことであり、意味のあることなのだと思えてきたりするわけです。けれど、それは「運命は定められている」ということとは少し違います。どんな時にも自分の意志や感情による選択があるからです。

そうしてみると、シェイクスピアだけでなく、ヴァイオラも実に行動的な女性です。実際、この時代にそんな積極的で進歩的な考えの女性がいたかどうかは定かではありませんが、自分の人生を納得づくで前向きに生きる力強さは見習う点が大いにあります。それはジュディ・デンチ演じるエリザベス女王にも感じられます。

少し意外だったのは、早々にシェイクスピアとヴァイオラが恋に落ちたこと。まあ、だからこそ「ロミオとジュリエット」の悲恋ものが出来たのでしょうけど、そのあたりもシェイクスピアとヴァイオラの恋とロミオとジュリエットの恋とをだぶらせて見せて、心憎い仕上がりになっています。

出演者に関して言えば、グウィネスが非常にキュートです。「エマ」でもそう感じましたが、華やかなドレス姿の時の愛らしさと男装した時のボーイッシュでキュートな印象が対照的であり、同時にともに魅力的です。ただし、男装していた時の彼女がゲイリー・オールドマンに似ていると思ったのは私だけでしょうか?

この作品で注目されたジョゼフ・ファインズはレイフ・ファインズ(当サイトのstarlight cafeで紹介)の弟ですが、私には脇役の俳優の方が気になってしまいました。ジョゼフの濃さはちょっと苦手かな。一見わからないジェフリー・ラッシュとトム・ウィルキンソンは、うまいなーと再び実感。あとコリン・ファース! この人は本当に素敵なのに最近はパッとしない役が多く(情けなかったり、意地悪だったり)ファンの一人としては残念です。 もちろん、お姿を拝見できただけでも嬉しいんですけど、いっそ、このシェイクスピアの役でもやってもらいたいと密かに思ってしまった私でした。(2000/11/06)

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