ある日どこかで

Somewhere in Time  1980年 アメリカ作品
監督:ジュノー・シュウォーク
出演:クリストファー・リーヴ(リチャード役)、ジェーン・シーモア(エリーズ役)、テレサ・ライト、クリストファー・プラマー、スーザン・フレンチ、ビル・アーウィン、ウィリアム・H・メイシー


主人公のリチャードは母校での卒業式の日に初演を行うことになった若き劇作家。そこに一人の老婦人が金時計を持って訪ねてきて、彼に「帰ってきて」と謎の言葉を残して亡くなります。一体どういうことなのか? 心に引っかかるものが残りつつも数年後のリチャードは売れっ子の作家になっていました。しかし、スランプ気味。彼は再び母校のある町を訪れ、そこである美しい女性の肖像画と出会い、一目惚れします。その女性は20世紀初頭に活躍した女優エリーズで、偶然にもリチャードは彼女達が1912年に公演を行った「グランド・ホテル」に滞在していました。

さて、ここからがSFものの展開。タイム・スリップです。リチャードはその当時のものを総て揃えて(衣裳や小道具などなど)、ついには1912年のエリーズのもとへと時空を超えていくのです。彼の熱い思いは伝わり、二人は激しい恋に落ちます。当然、悲恋ともとれるこの恋の舞台は、そのあらゆるものが美しいんです。

もちろん、ヒロインのジェーン・シーモアは必見ものの美しさ! 「スーパーマン」のイメージが強いクリストファー・リーブもハンサムでまさに美男美女のカップル。湖畔のグランド・ホテルも素晴らしいし、そして、この恋を盛り上げるのはラフマニノフのラプソディー。この美しいメロディーが印象的です。

リチャードとエリーズの恋は2日間だけです。リチャードがたった一枚、現代のコインを持っていたせいで、彼は1980年に逆戻りしてしまうのです。たぶん、彼はそこで死んでしまうのだろうと観ている私達には想像できます。つまり、2人の恋は死によってしか成就されないものだった、死だけが2人を結びつけることの出来る唯一の方法だったというこのでしょうか?

こうしたストーリーの時、私はいつもこの恋が悲恋か、と考えてしまいます。この世で実らなかった恋は、未練として残るのか。それとも自分が十分すぎるほどの思いを相手に持ち、相手からも得たと満足することで昇華出来るのか。これほどの激しく深い恋は死をも超えるのかも知れませんね。(2001-04- 02)

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