2014年9月公開のチェック映画

石榴坂の仇討 2014年日本作品 2014年9月20日公開

今月はイーストウッド監督の「ジャージー・ボーイズ」が公開とあって、どっちを取り上げようか正直迷った。トニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカルの映画化。「君の瞳に恋してる」のヒットナンバーを生んだ60年代後半に人気だった4人組のヴォーカルグループ、フォー・シーズンズの話だというのだから、この歌が好きな私としても興味深い。しかも音楽センスのいいイーストウッド監督なら、より期待してしまう。

でも、今月は久しぶりの邦画、時代劇。阿部寛が出ている、というのもあったが、時代は私の好きな幕末から明治初頭の激動の時代。始まりは1860年の桜田門外の変。大老であった井伊直弼を警護していた志村金吾と井伊を暗殺した水戸浪士の佐橋十兵衛との10年以上にわたる人生を追ったものらしい。

というのも、幕末好きといいながら大変申し訳ないのだが、実は私はまだ原作を読んでいない。というよりも浅田次郎の本を読んでいないので、全く想像の範囲で「観たい!」となっている(有名な「壬生義士伝」も本も映画も観ていない。あまりに新撰組に思い入れがありすぎて、観ることが出来なかった)。

幕末から明治にかけては、かつてないほどの激変の時期であったと思う。すべてが変化し、その変化に対応しなければならなかった時代。同時に人々それぞれの日々の生活の中では変化のない部分もあったはず。武士にとっては、侍ではなくなったこの時期、それまでの自分の人生とこれからの人生と、どうやって折り合いをつけたのであろう?その家族たちはどうやって受け入れたのだろうか?

主の仇討ちを命ぜられ、明治になってもその仇を探し続ける金吾。暗殺を行った浪士達の中で最後の生き残りとなり、ひっそりと生き続ける十兵衛。ついに対面したときに二人の間にあるものは何なのか、何が残っているのか。この二人の侍の生き様に見えるものは何か確かめたい、なーんて難しい話だけじゃなく、主演二人、そして「鬼平半科帳」で大好きな中村吉右衛門(井伊直弼役)が大いに楽しみ、というのも事実。音楽も久石譲なので、映画を盛り上げるBGMであろうと勝手に期待している。あ~、久しぶりに劇場で観たい。(2014/09/02)

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