ティモシー・ハットン

Timothy Hutton

1979年に死亡した俳優のジム・ハットンが父親。テレビ出演などした後に、1980年のロバート・レッドフォード監督の「普通の人々」で映画デビュー。この作品でアカデミー助演男優賞を受賞し、一躍注目の若手俳優となった。ショーン・ペントム・クルーズと共演した「タップス」、ショーンと再共演を果たした「コードネームはファルコン」など、話題を呼んだ作品もあるものの、その後はやや不調気味。

「普通の人々」でえらく衝撃を受け、密かにずっとファンを続けていた私にとって、今回の大ヒットはテレビでのブレイクとはいえ非常に嬉しい。苦しいほど切ない青年コンラッドを「普通の人々」演じた彼の澄んだブルーの瞳は、今も健在であったとネイサン役を見て思う。ネイサンは、息子を失った中年男だが、苦しい切なさを秘めているところは同じ。「誠実」、「純粋」、そんな言葉を連想させる俳優だよなあ、と再び実感してしまうのだ。映画での彼をまた見たいけど、当たり役となったドマラ「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」のネイサンをずっと見たい、そんな気持ちも抱かせる、やはり素敵な俳優のひとりだ。(2013/02/28)

追記:話題になっていた「アメリカン・クライム」は、正直言ってとても重い作品だった。詳しくは該当ページを読んでいただければわかるが、この役のティモシーよりもやはり、「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」のネイサインの方が私の好みかなあ。近年では、女性解放運動の先駆者と言われるグロリア・スタイネムの伝記的映画「グロリアス 世界を動かした女たち」という作品に出演しているよう。久しぶりに観たいです。(2022/05/27)


映画代表作品:「普通の人々」(1980年)、「タップス」(1981年)、「コードネームはファルコン」(1985年)、「熱き愛に時は流れて」(1988年)、「ダーク・ハーフ」(1993年)、「ビューティフル・ガールズ」(1995年)、「グッド・シェパード」(2006年)
ドラマ代表作品:「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」(2008~2012年 TVシリーズ)、「アメリカン・クライム」(2015~2017 TVシリーズ)
当サイトでの紹介作品:「レバレッジ ~詐欺師たちの流儀」(2008~2012年 TVシリーズ)、「アメリカン・クライム」(2015~2017 TVシリーズ)
管理人のチェック作品:「グッド・シェパード」(2006年)、「ジャック・ライアン」(2018年 TVシリーズ)

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